西武バス、廃食油等が原料の「リニューアブルディーゼル100%」で走る旅客バス

西武バス×伊藤忠エネクス、廃食油等が原料の「リニューアブルディーゼル」で走る日本初の旅客バス

西武バス株式会社(本社:埼玉県所沢市、代表取締役社長:塚田正敏)と伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡田賢二)は、世界最大級の再生可能資源由来の燃料(以下「リニューアブル燃料」)メーカーである Neste OYJ(本社:フィンランド、CEO:Matti Lehmus、以下「NESTE 社」)グループと協働で、リニューアブルディーゼル(Renewable Diesel、以下「RD」)の旅客自動車(大型の一般乗合バス)での使用を開始し、2022年 7 月 14 日(木)より、西武バス所沢営業所にて「リニューアブルディーゼルで走る日本初の旅客バス」として運行を開始すると発表しました。

西武バスは、7 月 14 日(木)より、同社所沢営業所の路線バスの一部において、従来の軽油に代わる燃料として、RD を 100%使用します。営業運行する旅客自動車での、温室効果ガス排出削減が可能な RD の燃料の使用は、国内業界で初めてとなります。この取組は、伊藤忠商事株式会社が NESTE 社と RD の日本国内向け輸入契約を締結、伊藤忠エネクスが国内の RD 輸送及び給油に係る一連のサプライチェーンの構築を行ったことにより実現したものです。

西武バスは、安全安心を第一に、環境や社会情勢が抱える課題を解決する取り組みを推進し、社会に貢献する企業を目指しています。これまでも、ハイブリッドバスや燃料電池バス、バイオディーゼル燃料の導入、エコドライブの実施など、地球環境負荷の軽減に努めており、引き続き環境にやさしく、地域に調和できる公共交通機関であるべく、この度、次世代バイオディーゼルである RD の導入を決定しました。

1.運行概要
 運行営業所   : 西武バス所沢営業所
 運行台数    : 一般乗合バス(大型路線バス)1台
 運行時期(予定): 2022 年 7 月 14 日(木)~
 運行系統(予定): [所 52]所沢駅東口 ~ 東所沢駅 ~ 志木駅南口
           [所 55]所沢駅東口 ~ 安 松 ~ 東所沢駅

2.NESTE 社・RD について

NESTE 社は、食品競合のない廃食油や動物油等を原料とした、RD や持続可能な石油代替え航空燃料などを製造している世界最大級のリニューアブル燃料メーカーで、伊藤忠商事とは過去数年の協働を経て、2020 年 10 月の SAF の日本国内向け供給を実現しました。さらに、循環型低炭素社会の実現に向けた取り組みを強化するため、このたび RD の分野での拡大に至りました。

NESTE 社の RD は、食品競合のない廃食油や動物油等を原料として製造され、ライフサイクルアセスメントベースでの GHG 排出量で石油由来軽油比約 90%削減を実現いたします。RD は主に輸送用トラック・バス等での使用が期待され、いわゆる「ドロップイン」燃料として、既存の車両や給油関連施設をそのまま利用開始することが可能です。既に欧米を中心に、広く流通実績があります。脱炭素施策に係るコストを最小限に抑え、GHG 排出削減にも大きく貢献できる「次世代リニューアブル燃 料」として、今後の陸上輸送分野での更なる利用拡大が期待されます。


3.西武バスの目指す姿 ~社会課題解決につながる公共交通機関として~

西武バスは、安全安心を第一に、環境や社会情勢が抱える課題を解決する取り組みを推進し、社会に貢献する企業を目指しております。今後も、安全安心を第一に、引き続き環境や社会情勢が抱える課題を解決するため、サステナビリティアクションを推進します。

これまでの主な取り組み
【温室効果ガスの削減につながる取り組み】
 ・ユーグレナ社のバイオディーゼル燃料の『サステオ』を導入
 ・水素を動力源とした量販型燃料電池バス『SORA』を導入

西武バス、廃食油等が原料の「リニューアブルディーゼル100%」で走る旅客バス
『サステオ』使用車両


西武バス、廃食油等が原料の「リニューアブルディーゼル100%」で走る旅客バス
燃料電池バス『SORA』


【安全安心のバス輸送実現に向けた取り組み】
 ・乗務員教育のためデジタル技術を活用した『S-tory prologue』の導入

西武バス、廃食油等が原料の「リニューアブルディーゼル100%」で走る旅客バス
研修車両『S-tory prologue』


【少子高齢化による人材不足に備えた取り組み】
 ・『自動運転の実証実験』の実施

西武バス、廃食油等が原料の「リニューアブルディーゼル100%」で走る旅客バス
『自動運転実証実験車両』


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