【 出光興産 】 位置図、小安地域は栗駒国定公園内に位置していることから、調査の段階から環境に配慮することに努めており、2021 年 3 月に環境影響評価書に係る確定通知を受領しています。
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤俊一)、株式会社INPEX(本社:東京都港区、代表取締役社長:上田隆之)、三井石油開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:濵本浩孝)の3社は、秋田県湯沢市における地熱発電所(名称:かたつむり山発電所、出力:14,990kW)設置計画について建設段階へ移行すると発表しました。発電所は、蝸牛山(かたつむりやま)中腹(以下「小安地域」)に建設し、運営は3社が出資する小安地熱株式会社(設立:2018年9月、以下「小安地熱」)が行います。運転開始は2027年3月を計画しています。
3社は地下資源開発における各社の技術・知見を活用し、2011年より合同で小安地域での地下資源の探査、地熱資源量の確認および経済性評価等の調査を行い、事業化を検討してまいりました。調査に際しては独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「JOGMEC」)の助成を受けています。
調査の結果、3社は事業化が可能と判断し、このたび「かたつむり山発電所」の建設段階への移行を決定しました。今後、国、地方自治体等に対して必要な手続きを進めます。建設に際してはJOGMECの債務保証による支援を受ける予定です。発電した電気は再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)の認定を受けます。(1kWh当たり:40円+税、適用期間:15年間)
2021年に実施した約3か月にわたる噴出試験(生産能力評価のための実証試験)のデータを用いた評価の結果、約15MWの出力に相当する地熱流体(蒸気と熱水)の安定した生産が長期的に可能となる見込みです。また、かたつむり山発電所は環境や景観にも配慮した設計を行う予定で、3社は地域に貢献する発電所の建設・運営に取り組みます。
地熱発電は天候に左右されずに安定的な電力供給が可能な再生可能エネルギーとして近年ますます期待が高まっています。3社は今後も積極的に再生可能エネルギーの普及・拡大を推進し、日本のエネルギー・セキュリティと低炭素社会の実現へ貢献します。
名 称 | かたつむり山発電所 |
所在地 | 秋田県湯沢市 |
出 力 | 14,990kW |
発電方式 | ダブルフラッシュ方式 |
運転開始 | 2027年3月予定 |
所在地 | 東京都千代田区大手町1-2-1 |
代表者 | 代表取締役社長 後藤 弘樹 |
資本金 | 1億円 |
出資比率 | 出光興産株式会社(42.5%)、株式会社INPEX(42.5%)、三井石油開発株式会社(15%) |
発電所各設備イメージ図
地熱発電(ダブルフラッシュ方式)の仕組み
① 地下に存在する地熱貯留層から生産井を通して高温・高圧の地熱流体(蒸気と熱水)を取り出す
② 取り出した地熱流体を気水分離器により、一次蒸と熱水に分離する
③ 分離後の熱水を減圧気化器により、二次蒸気と熱水に分離する
④ 一次・二次蒸気により、タービンを回転させて発電をする

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