日鉄エンジニアリングと清水建設、石狩湾新港洋上風力発電所の新設工事に着手

日鉄エンジニアリングと清水建設、石狩湾新港洋上風力発電所の新設工事に着手

日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、本社:東京都品川区)は、同社と清水建設株式会社(代表取締役社長:井上和幸、本社:東京都中央区)による共同企業体が、合同会社グリーンパワー石狩より、石狩湾新港洋上風力発電所(所在地:北海道石狩湾新港)の新設工事を受注し、基礎製作並びに現地海域での工事に着手したと発表しました。

同工事は、株式会社グリーンパワーインベストメントが2007年より事業開発を進め、日本初の8MW大型風車を採用した国内最大級の商用洋上風力発電所を建設するプロジェクトで、同社は風車基礎構造の設計・製作および洋上据付を、清水建設は風車架設および海底ケーブル敷設を担当します。風車の基礎構造は、現地海域の自然条件・施工条件・風車仕様などを踏まえた最適な構造としてジャケット式が採用され、2022年2月に、ジャケット式基礎として国内初のウィンドファーム認証を取得しています。

石狩湾新港の現地海域では、今年ジャケット式基礎を海底に固定するための鋼管杭を先行して打設しており、現在は北九州市の当社自社工場である若松工場(日鉄鋼構造(株))※1 でジャケット式基礎14基を製作中です。現地海域でのジャケット式基礎の洋上据付は、来年実施の予定です。

同社は、大型海洋鋼構造物の「製作工場」と「海洋作業船」を自社保有し、設計・製作・輸送・施工のトータルパッケージを提供する国内唯一のオフショアコントラクターとして、50年以上にわたり国内外の石油・天然ガス洋上プラットフォーム※2 および国内大型海洋インフラの建設を実行してきました。同社はこれまで培ってきた大型海洋鋼構造物に関する技術と経験を活かし、同工事を安全かつ確実に遂行します。

また、同社は、カーボンニュートラル社会実現の切り札とされる洋上風力発電分野において、今後の一般海域でのプロジェクトも視野に入れ、洋上風力発電施設の設計・施工はもとより、操業・メンテナンスを含む包括的なBOP※3 サービスの提供を目指し、再生可能エネルギー普及拡大に貢献します。

※1 若松工場(日鉄鋼構造(株))は、大型鋼構造物の製作に適した広いヤードと出荷岸壁を有する国内有数の工場であり、洋上風力発電所の候補地が多い日本海側へのアクセスも良好です。
※2 これまでにオフショア洋上プラットフォーム約340基の建設実績があります。
※3 Balance of Plantの略で、風車機器供給以外の基礎構造物・海底ケーブル・陸上送変電設備を指します。

【同施設の概要】
 事業会社   : 合同会社グリーンパワー石狩
 設備所在地  : 北海道石狩湾新港 港湾区域内
 設備容量   : 112MW(8MW風車 × 14基)
 風車支持構造 : ジャケット式基礎
 風車基礎重量 : 約10,500トン(約750トン × 14基)
 運転開始予定 : 2023年12月


日鉄エンジニアリングと清水建設、石狩湾新港洋上風力発電所の新設工事に着手
石狩湾新港/現地海域での鋼管杭打設状況


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