レノバ、熊本県・南阿蘇湯の谷地熱発電所の営業運転を開始

レノバ、熊本県・南阿蘇湯の谷地熱発電所の営業運転を開始

株式会社フォーカス(東京都港区、代表取締役社長 岩瀬仁)、株式会社レノバ(東京都中央区、代表取締役社長CEO 木南陽介)、デナジーサーマル株式会社※1(東京都千代田区、代表取締役 木澤茂・中野大吾)の3社が共同出資する株式会社南阿蘇湯の谷地熱(熊本県阿蘇郡南阿蘇村、代表取締役 山本進)にて建設を行ってきた、「南阿蘇湯の谷地熱発電所」(熊本県阿蘇郡南阿蘇村、設備容量 2.0MW)が、2023年3月3日付で営業運転を開始しました。

日本国政府は、2050年までのカーボンニュートラル実現を目指し、2030年までに国内における電源構成の再生可能エネルギー比率を36~38%まで引き上げる目標を掲げています。その中でも地熱発電は、昼夜・天候を問わず発電可能な純国産の安定したエネルギーとして、より一層の期待が高まっています。

同事業は、2014年に制定された「南阿蘇村地熱資源の活用に関する条例」に基づく審査において、事業者として選定され、2015年より開発を開始しました。翌年発生した熊本地震の影響で、一時は開発の中断を余儀なくされましたが、地域の皆さまからの開発再開を望む声や、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)による調査事業費助成金などのご支援をいただきながら開発を推進してきました。

同事業関係者は、地域の皆さまや関係各所のご理解・ご協力を賜りながら、関係者一丸となって安全を最優先に発電所を運営するとともに、地域経済の活性化と脱炭素社会の実現への貢献に取り組みます。

フォーカスは、「投資を通じて社会に新たな価値を創造する」という経営方針のもと、中核事業の一つとして再生可能エネルギー事業に取り組んできました。今後も投資活動を通じてカーボンニュートラルの実現に寄与すべく、脱炭素電源を活用した発電事業および発電以外の分野においても様々な可能性に挑戦します。

レノバは、「グリーンかつ自立可能なエネルギー・システムを構築し、枢要な社会的課題を解決する」という「ミッション/経営理念」のもと、当社初の地熱発電所となる事業の運営により、脱炭素化社会の実現と地域との協創に取り組みます。同事業を含む日本とアジアでの事業活動を通じて、2030 年までに累計1,000 万トンの CO2 削減に貢献します。

(デナジーサーマルの出資元である)デナジーは、「地域の総和向上への貢献」を理念とし、地域ごとの文化、風土、歴史、誇りを基軸に、資本、施策との調整機能を担いながら、地熱発電事業開発、排熱活用事業(農業、養殖等)開発を推進しています。創業10年目で1ヶ所目となる本発電所の運転開始を皮切りに、脱炭素社会の実現に貢献します。

(デナジーサーマルの出資元である)丸の内インフラストラクチャーは、経済・社会基盤であるインフラ事業への参画を通じて、持続可能な未来を創造することをミッションに掲げ、本件のようなインフラの整備・維持・向上に貢献し、持続可能な経済・社会の成長に寄与すると共に、機関投資家への安定的な投資利益を実現します。

■事業概要
・名称     : 南阿蘇湯の谷地熱発電所
・事業主体   : 株式会社南阿蘇湯の谷地熱
・想定年間発電量: 約1,480万kWh(一般家庭約3,200世帯分の年間使用電力量に相当)
・売電単価   : 40円/kWh
・営業運転開始 : 2023年3月3日(金)
・出資会社   : 株式会社フォーカス 60.0%
          株式会社レノバ 30.0%
          デナジーサーマル株式会社※1 10.0%

※1 デナジーサーマル株式会社は、丸の内インフラストラクチャー株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 木澤茂)の運営するファンドとデナジー株式会社(東京都品川区、代表取締役 中野大吾)による出資会社となります。

レノバ、熊本県・南阿蘇湯の谷地熱発電所の営業運転を開始
南阿蘇湯の谷地熱発電所(2022年11月撮影)

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