【 東芝エネルギーシステムズ 】 今回開発された超電導モーターの試作機
東芝エネルギーシステムズ株式会社は、大型モビリティにも適用可能な、モビリティ向け超電導モーターを開発したと発表しました。この超電導モーターは軽量・高出力密度・高速回転を実現します。大出力の高速超電導モーターの実現は、世界初の事例となります。同社は今後、モビリティ業界との連携を進め、2020年代後半の事業化を目指します。
東芝エネルギーシステムズは、大型モビリティにも適用可能な、モビリティ向け超電導モーターを開発しました。この超電導モーターは軽量・高出力密度・高速回転を実現します。大出力の高速超電導モーターの実現は、世界初(注1)の事例となります。同社は今後、モビリティ業界との連携を進め、2020年代後半の事業化を目指します。
世界的に環境意識が高まる中、モビリティ業界においてもCO2などの温室効果ガス削減に向けた動きが加速しています。
例えば、航空業界では、2050年にCO2排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)とする目標を掲げており、従来の石油由来ジェット燃料から、持続可能な航空燃料(SAF(注2))への切り替えが進んでいます。しかしながら、カーボンニュートラルの達成には、燃料の他にも航空機システム全体の進化が必要とされ、推進系においては、軽さと高い出力を両立したモーターの登場が期待されています。
同社は、長年培ってきた高速回転機の製造技術と超電導技術を用いて、最高出力2MWの小型高速超電導モーター試作機を開発しました。同モーターは、原子力発電や火力発電向けの発電機や超電導製品を開発・製造している同社京浜事業所で、関連する技術者を集結させ開発に至りました。今回開発した超電導モーターは、一般的な同レベルの出力モーターと比べて10分の1以下の軽量化と小型化を実現し、航空機の電動化にも大きく貢献できると考えられています。さらなる軽量化を図り、社会実装への取り組みを加速していきます。
同社は、東芝グループが持つ製品・サービスと組み合わせ、モビリティ業界への新たな価値を提供できると考えています。
同社は、二酸化炭素(CO2)を一酸化炭素(CO)に電気分解する技術を用いたP2C(注3)プロセスにより、排ガスなどのCO2をSAFに再利用する、カーボンリサイクルの事業検討も行っています。これらを通じて、同社は、モビリティ業界にさまざまなソリューションを提供し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
(注1): 東芝エネルギーシステムズ調べ(2022年6月23日時点)
(注2): SAF:Sustainable Aviation Fuel(原材料の生産・収集から燃焼までの過程で、CO2の排出量が少ない持続可能な供給源から製造されるジェット燃料)
(注3): P2C:CCU/カーボンリサイクル技術のひとつであるPower to Chemicals(P2C)は、再エネや再エネ水素を用いてCO2を環境価値の高い有価物に再利用する技術であり、 CO2 の排出削減だけでなく、再エネの普及拡大にも大きく貢献する。
今回開発した超電導モーターの概要
出力: 2MW
大きさ(ミリメートル): 外径約φ500×全長約700(シャフト除く)
超電導モーター プロモーション動画
※東芝エネルギーシステムズの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.global.toshiba/jp/company/energy.html?utm_source=www&utm_medium=web&utm_campaign=since202202ess
※東芝エネルギーシステムズの原子力事業の取り組みについてはこちらをご覧ください。
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/nuclearenergy.html

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