【AGC】
AGC(AGC株式会社、社長:平井良典)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「工業炉における燃料アンモニアの燃焼技術開発」の委託先に採択されたと発表しました。2021年12月末から2026年3月にかけて、大陽日酸株式会社、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人東北大学と共に共同開発を行います。
日本が掲げる「2050年カーボンネットゼロ」の実現に向けた課題の1つが、素材産業の製造工程におけるCO2排出量削減です。現在ガラス製造の原料の溶解工程では、天然ガスや重油などの化石燃料を使用しており、環境負荷が低い燃料を使った燃焼方法の開発が急務となっています。
同プロジェクトでは、燃焼時にCO2を生成せず、既に肥料や工業原料として広く流通しており、プロパン同様の貯蔵性・輸送性を有するアンモニアに着目しました。AGC横浜テクニカルセンターの建築用ガラス製造設備にアンモニア-酸素燃焼バーナーを導入し、アンモニア燃焼技術の実証試験を行います。アンモニア燃焼におけるガラスや溶解炉を構成する材料への影響を評価するとともに、環境基準を満たすことのできるバーナーを開発し、ガラス溶解炉への本格導入を目指します。また将来はガラスのみならず、鉄鋼やアルミなど、他素材製造工程への展開も検討していきます。
実証試験を行うガラス溶解炉
ガラス溶解炉内部
AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2023 における重点課題の1つに「サステナビリティ経営の推進」を定め、2050年に自社の事業活動に伴うカーボンネットゼロを目標に掲げています。これまでガラス製造プロセスでのGHG排出量削減に向けて、溶解効率のよい酸素燃焼方式の導入、重油から天然ガスへの燃料転換、溶解用電気ブースターの導入など、様々な取り組みを行ってきました。これからもGHG排出量の削減と、省エネ・創エネに貢献する製品・技術の供給を通じて、持続可能な地球環境の実現に貢献していきます。
件 名 | 燃料アンモニア利用・生産技術開発/工業炉における燃料アンモニアの燃焼技術開発 |
事業概要 | 燃料アンモニアの利用技術が確立できていない工業炉におけるアンモニアの燃焼技術を開発し、産業分野における脱炭素化に貢献 |
実施予定先 | AGC株式会社 大陽日酸株式会社 国立研究開発法人産業技術総合研究所 国立大学法人東北大学 |
実施期間 | 2021年度~2025年度(5年間) |

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