【 有限会社 和コーポレーション 】
有限会社和コーポレーション(本社:長崎県壱岐市)は、東南アジアの政府研究機関と共同でソルガム(*1) を試験栽培し、その栽培風景や、セルロースナノファイバー(*2) などへ加工する研究開発の模様を公開しました。 2021年の試験栽培(ペレット化・燃焼試験を含む) に続く、ソルガムの2回目の国内栽培になります。
◆長崎県壱岐市でのソルガムの栽培
同社は、2022年5月初旬に、長崎県壱岐市でソルガムの試験栽培を開始しました。
【2022年5月3日】 長崎県壱岐市で試験栽培を開始
約5.5 a ( 550㎡ ) 最高気温21.6℃、最低気温12℃、快晴。
<畑の日当たり>
・午前 6時 : 畑の半分程度に陽が当たる(下の写真を参照)
・午前 8時 : 畑全体に陽が当たる
・午後 5時 : 一部が日陰になる
・午後 7時 : 日没まで陽が当たる
【2022年7月4日】 栽培開始から2か月後
同年は雨量が少ないが、肥料などを特に与えることもなく、自然の環境の中で順調に生育。 (平均で約80㎝の高さ)
【2022年8月16日】 栽培開始から3か月半後
ソルガムは、高さ 2m以上に成長。
穂(キビ)
【2022年9月19日】 栽培開始から4か月半後
台風14号の影響により、ソルガムが根元から倒れてしまう。
【2022年9月23日】 栽培開始から4か月半後
台風で倒れたソルガムを伐採。
4か月半で、高さ 2m 80㎝ ~ 3m 20㎝ に成長。
茎 ( 1本あたり茎の重さ : 約700g~約1000g)
穂(キビ)
葉
◆ソルガムの加工 (乾燥・粉砕)
同社は、伐採されたソルガムを葉や茎などに分けて乾燥させた後、90~180μm など、数種類の粒度の粉砕品を製造しました。これらは、セルロースナノファイバー/生分解性プラスチック/バイオエタノール/食料/サプリメント/飼料などの原料となります。
【2022 年 9 月 25 日】
ソルガムの葉と茎の乾燥後、粉砕しました。
◆ソルガムから、セルロースナノファイバーを製造
同社は、乾燥・粉砕したソルガムを、セルロースナノファイバーへ加工するための研究開発を進めました。 同研究開発では、あいち産業科学技術総合センター産業技術センター(愛知県刈谷市)から技術支援を受けました。
葉・熱乾燥品
葉・粉砕品(水分5.93% 風袋5.2g・中身151.4g)
茎・熱乾燥品(80度・水分0.45% 風袋5.2g・中身307.5g)
自然乾燥
粉砕品(写真左より)<1> 90~180μm 1.8 g <2> 180~250μm 1.2g <3> 250~355μm 1.4g <4> 355~500μm 2.3g <5> 500μm以上
セルロースナノファイバーの製造に着手
◆バイオマス燃料
10 月 23 日 、同社はソルガムを大手電力会社グループに出荷し、ペレット化、燃焼試験が実施されています。
*1 | ソルガムは、アフリカ原産のイネ科の一年生の穀物。高温や乾燥に強いため、雨量が少なく他の作物が育ちにくい過酷な土地でも栽培が可能で、一年で数メートルの高さに成長する。 同ソルガムは、東南アジアの政府研究機関により研究開発されたもの。 |
*2 | 植物繊維の主成分であるセルロースをナノサイズ(1ミリメートルの100万分の1)にまで細かく解きほぐした木質バイオマス資源。軽量で、丈夫な性質を持つ。 |
有限会社 和コーポレーションの取り組みに全国各地から賛同する声も多く、同社の坂本和久代表は 「 【地方から日本の産業を支えている】 という誇りを持てる農業を構築したい」 と語っています。
有限会社 和コーポレーションは、今後も新種のソルガムの研究開発を継続し、耕作放棄地などでのソルガムの栽培により壱岐の地域を活性化させつつ、地球環境に優しい商品の開発を目指します。
【お問い合わせ先】
有限会社 和コーポレーション
本社 : 長崎県壱岐市芦辺町中野郷仲触879
電話 : 090-3380-8459
メール : kazuhisa_iki_jpn@yahoo.co.jp

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