住友ゴム工業、タイヤ製造工程でミウラの水素ボイラの稼動を開始

住友ゴム工業、タイヤ製造工程にミウラの水素ボイラを稼動開始

産業用ボイラのトップメーカーである三浦工業株式会社(本社 愛媛県松山市、代表取締役 宮内 大介)は、住友ゴム工業株式会社様(本社 兵庫県神戸市、社長 山本 悟)より、高圧、低NOx、高速連続制御仕様の2t/hクラスの水素燃料の貫流蒸気ボイラ「SI-2000 20S」を受注し、出荷、試運転を経て白河工場(福島県白河市)にて2023年1月より稼動開始しました。これにより 三浦工業としては初めて、副生以外の水素を燃料とした高圧貫流ボイラが生産ラインで実運用を開始しました。

住友ゴム工業は、白河工場(福島県白河市)において国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として「水素エネルギーの地産地消と、工業的熱利用による温室効果ガス総合的削減実証研究」を行っており、その熱利用機器として三浦工業の水素燃料の貫流蒸気ボイラ1台が採用されました。

住友ゴム工業ではタイヤ製造工程のうち、加硫工程においては高温・高圧の蒸気が必要であり、脱炭素化のために水素燃料の活用を検討していました。三浦工業では、従来の高速連続制御を有する水素燃料小型貫流ボイラSI-2000ASをベースに、高圧蒸気仕様設計と低NOx仕様設計を新たに行い、負荷追従性に優れたボイラの提案を続けてきました。

今回、同仕様でのボイラの受注、出荷、試運転が完了し、運用を開始しました。これにより、住友ゴム工業様の製造時(Scope1、2)カーボンニュートラルを達成した量産タイヤの生産開始に貢献することができました。

【製品の主な特長】仕様一覧
・型式   : SI-2000 20S
・最高圧力 : 1.96MPa
・NOx  : 55ppm以下 (O2=0%温湿換算)
・燃焼制御 : 高速連続制御

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