【三菱重工業】 乾式貯蔵施設イメージ(一部断面図)
三菱重工業は、四国電力株式会社伊方発電所(愛媛県西宇和郡伊方町)向けに、原子力発電所の使用済燃料を輸送・貯蔵可能な「乾式キャスク」の製造を開始したと発表しました。同発電所は、2025年2月までに乾式キャスク45基分の乾式貯蔵施設を構内に設置、運用開始する計画で、これに伴い三菱重工は、初回工事分として納入される乾式キャスク計15基を、同社神戸造船所(神戸市兵庫区)において順次製造していきます。
国内の原子力発電所では、使用済燃料プールで一定期間冷却が進んだ使用済燃料を再処理工場へ搬出するまでの間、一時的に発電所構内で保管することが可能な乾式貯蔵へのニーズが高まっています。乾式貯蔵の中核をなす乾式キャスクは、輸送と貯蔵を兼用できる専用容器で、使用済燃料を発電所構内で一定期間貯蔵した後、他の輸送容器に詰め替えることなく発電所外へ搬出することができる高い頑健性や汎用性を有しています。
17×17型燃料用乾式キャスク構造図
三菱重工製の乾式キャスクは、実機スケールでの9m傾斜落下試験といった安全性実証試験や、アルミニウム合金やレジンといった材料の長期健全性試験を行った結果を反映することで、4つの安全機能(閉じ込め機能、臨界防止機能、遮蔽機能、除熱機能)を最大60年間維持する設計となっており、高度な安全性と信頼性を担保しています。また同社では、原子力機器製造のノウハウを生かしつつ、製造・検査を高度に自動化したキャスク専用組立工場を整備し、短納期かつ経済性に優れた高品質なキャスクの量産供給体制を確立しています。
三菱重工は、原子力発電プラントメーカーとして培ってきた高度な技術を通じて、乾式貯蔵の早期実現とさらなる安全性向上に引き続き取り組み、安全・安定した原子力発電施設の稼働に貢献していきます。

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