東電とIHI、福島第一原発・燃料デブリ取り出しの 「東双みらいテクノロジー」を設立

東電とIHI、福島第一原発・燃料デブリ取り出しの 「東双みらいテクノロジー」を設立

東京電力ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:小早川 智明(こばやかわ ともあき))と、株式会社IHI(本社:東京都江東区、代表取締役社長:井手 博(いで ひろし))は、本年4月、福島第一原子力発電所の燃料デブリ取り出しに向けた共同事業体を、本年10月を目途に設立することで合意しました。

その後、両社は具体的な検討を重ね、本日、共同事業体「東双みらいテクノロジー株式会社(代表取締役社長:石川 真澄(いしかわ ますみ)、以下「Decom.Tech(デコミ テック)」)」を設立しました。

Decom.Techは、燃料デブリ取り出し規模の更なる拡大(以下、大規模取り出し)に必要なシステム・設備の基本設計をとりまとめ、さらに燃料デブリ取り出しに必要となる研究開発も担います。今後、2030年代に計画されている大規模取り出しに向け、事業の伸展に合わせて段階的に事業を拡大し、安全かつ着実な廃炉作業に貢献します。

東京電力は、「廃炉中長期実行プラン2022」で示した廃炉作業プロセスの実現に向けて、原子炉格納容器内部調査や試験的取り出しの準備に取り組んでいます。今回、Decom.Techを設立することで、大規模取り出しに必要なシステム・設備の構築を実現し、今後、本格化する大規模取り出しを遂行するとともに、浜通りの廃炉関連製品工場と連携して福島の復興にも貢献します。

IHIは、使用済燃料の再処理設備建設で培った高線量下の遠隔ハンドリングや高線量廃棄物の処理・保管に係る技術、原子炉製造メーカとしての経験を活かし、大規模取り出しに向けて安全を第一に現場に即した設備・システムの構築に貢献します。

今後、東京電力とIHIは、Decom.Techを通じて、エンジニアリングおよび研究開発を一体的に管理するとともに、プロジェクトリスクの管理機能向上を加速させていくなど、強力なプロジェクト管理体制を構築することで、燃料デブリ取り出しを安全かつ着実に遂行し、長期にわたる廃炉の貫徹を目指します。

【新会社の概要】
 会社名  : 東双みらいテクノロジー株式会社
 略称   : Decom.Tech(デコミ テック)
 所在地  : 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22
        福島第一原子力発電所 協力企業棟1階
 代表者  : 代表取締役社長 石川 真澄(いしかわ ますみ)
 設立日  : 2022年10月3日
 資本金  : 10億円
 議決権比率: 東京電力:75%、IHI:25%
 従業員数 : 設立時26名
 事業内容 : 燃料デブリ取り出しシステム・設備の基本設計と研究開発
 URL  : https://www.decomtech.co.jp/

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