日本郵船、日本初の船舶でのバイオ燃料の専焼利用・Neste社製リニューアブルディーゼルを使用

日本郵船、日本初の船舶でのバイオ燃料の専焼利用・Neste社製リニューアブルディーゼルを使用

日本郵船株式会社は、グループ会社の株式会社新日本海洋社が運航する船舶(タグボート)において、伊藤忠エネクス株式会社より舶用バイオディーゼル燃料の供給を受け、試験航行を開始したと発表しました。同件は、日本で初めて船舶においてバイオディーゼル燃料を100%専焼する事例となります。

バイオ燃料は、再生可能な生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料にする燃料で、バイオ燃料を燃焼させる際の二酸化炭素(CO2)排出量は実質ゼロとみなされます。世界の外航海運で船舶から排出される温室効果ガス(以下「GHG」)削減の要請がますます高まる中、バイオ燃料は、重油に代わる舶用燃料の中でも現在すでに利用可能なものとして注目されています。

今回供給されるバイオ燃料は、伊藤忠商事株式会社が世界最大級のリニューアブル燃料メーカーであるNeste OYJ(ネステ オーイーユィ、本社:フィンランド)グループとの間で 日本国内向け輸入契約を締結している「Neste Renewable Diesel(ネステ リニューアブル ディーゼル)」というリニューアブル燃料100%の製品であり、ライフサイクルアセスメント(注)ベースでのGHG排出量を、石油由来軽油比約90%削減することができます。 Neste Renewable Diesel はいわゆる「ドロップイン」燃料として、エンジンをはじめとする既存のインフラを改造せずに、ガソリンやディーゼル油と同じように使用可能です。脱炭素施策に係る導入コストを最小限に抑え、GHG排出削減にも大きく貢献できる次世代リニューアブル燃料として、今後の船舶分野での更なる利用拡大が期待されます。

同社グループは、バイオ燃料をはじめとする環境に優しい燃料の利用を促進し、脱炭素社会の実現に向けて貢献します。

日本郵船、日本初の船舶でのバイオ燃料の専焼利用・Neste社製リニューアブルディーゼルを使用
補油の様子

<タグボート「千倉丸」概要>
 全長  : 36.20m
 全幅  : 9.80m
 型深さ : 4.40m
 総トン数: 235トン

(注)ライフサイクルアセスメント

製品やサービスに必要な原料の採取から、製品が使用され、廃棄されるまでのすべての工程(ライフサイクル)における環境への影響を評価すること、または定量化する手法。



各社概要
【日本郵船株式会社】
 本社 : 東京都千代田区丸の内二丁目3番2号
 設立年: 1885年9月
 代表者: 代表取締役社長 長澤 仁志
 HP : http://www.nyk.com

【株式会社新日本海洋社】
 本社 : 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-1
      みなとみらいセンタービル19階
 設立年: 1959年10月
 代表者: 代表取締役社長 加藤 毅
 HP : https://www.snkaiyosha.co.jp/index.html



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