商船三井、ウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)搭載・石炭輸送船竣工

商船三井、ウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)搭載・石炭輸送船竣工

株式会社商船三井(本社:東京都港区、代表取締役社長:橋本剛)と東北電力株式会社(本店:宮城県仙台市、取締役社長 社長執行役員:樋󠄀口康二郎)は、建造を進めていたウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)※1 搭載石炭輸送船が、本日(10月7日)竣工し、運航を開始したと発表しました。同船の竣工にあたり、株式会社大島造船所(本社:長崎県西海市、代表取締役社長:平賀英一)において命名引渡式を行い、同船は「松風丸※2」と命名されました。

同船は世界初のウインドチャレンジャー搭載船舶であり、東北電力の専用船として、主にオーストラリアやインドネシア、北米等からの石炭輸送※3 に従事します。

ウインドチャレンジャーの導入による温室効果ガス削減効果は、従来の同型船と比較し、日本-豪州航路で約5%、日本-北米西岸航路で約8%を見込んでおり、燃料輸送時の温室効果ガスの排出抑制に資するものと考えられています。

両社は今後も、安定的な燃料輸送と環境負荷低減の両立に向けて取り組みます。



※1 株式会社商船三井と株式会社大島造船所が中心となり開発を進めてきた、伸縮可能な帆(硬翼帆)によって、風力エネルギーを船の推進力に変換する装置。この装置を船舶に搭載することで、航行燃料の削減が可能となるため、環境負荷の低減と経済性の向上が期待できる。
※2 秋田県能代市の「風の松原」とウインドチャレンジャーの「風」を組み合わせ、厳しい環境下においても力強く運航してほしいという願いを込めている。
※3 同船による輸送契約については、2020年12月10日お知らせ済み。
(参考)ウインドチャレンジャー搭載石炭輸送船「松風丸」完成までの映像
URL: https://www.youtube.com/watch?v=I7tCmTaBPlQ

【ウインドチャレンジャー搭載 石炭輸送船「松風丸」概要】
 船主・運航会社:株式会社商船三井
 全長/全幅  :約235メートル/約43メートル
 載貨重量   :100,422トン
 建造造船所  :株式会社大島造船所
 船籍/船籍港 :日本/能代港
 ウインドチャレンジャー仕様:
   高さ   :最大約53m(4段式)
   幅    :約15m
   帆の材質 :繊維強化プラスチック


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