四国電力、愛媛県松山市での蓄電池事業会社を設立

四国電力、愛媛県松山市での蓄電池事業会社を設立

四国電力株式会社およびCHC Japan株式会社は、本日、愛媛県松山市における蓄電池事業の実施に向けた事業会社「松山みかんエナジー合同会社」を共同で設立したと発表しました。

同事業は、四国電力が保有する松山太陽光発電所に隣接する場所に、出力12MWの蓄電所を建設し、四国初となる大型蓄電池事業を実施するもので、2025年度中の商業運転開始を予定しています。

国内では、2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、再生可能エネルギーの最大限の導入・活用が必要不可欠となっています。このような中、春や秋など電力需要の少ない時期の晴天時には、太陽光の供給力がピークとなる昼間の時間帯において、発電量が需要を上回る時間帯も発生しており、余剰となる再生可能エネルギーの有効活用や太陽光・風力の出力変動に対応するための調整力の確保が課題となっています。

これらの課題解決に寄与するため、両社は、同事業において、再生可能エネルギーの発電量が多い時間帯などに蓄電を行い電気の消費量が多い時間帯に放電することや、調整力として蓄電池を活用することで、電力需給の安定化や再生可能エネルギーの最大限の活用に取り組み、脱炭素社会の実現に貢献したいと考えています。

【事業概要】

事業主体松山みかんエナジー合同会社
事業内容蓄電池事業※
出資者四国電力、CHC Japan
計画地点愛媛県松山市勝岡町(四国電力が保有する松山太陽光発電所に隣接)
蓄 電 所名称松山蓄電所
定格出力/定格容量12MW/35.8MWh
着 工 / 運 開 時 期2023年8月(予定)/2025年度中(予定)
一般社団法人環境共創イニシアチブ「令和4年度補正再生可能エネルギー導入拡大に資する分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金(系統用蓄電システム・水電解装置導入支援事業)」に採択

【各社概要】
四国電力について
よんでんグループは、「暮らしを支えるマルチユーティリティ企業グループ」として、快適・ 安全・安心な暮らしと地域の発展に貢献することを目指して事業運営を進めています。 とりわけ、気候変動問題については、エネルギー供給を支える責任ある事業者として、様々な 取り組みを進めています。四国初の大型蓄電池事業となる同事業を通じて、再生可能エネルギ ーの活用拡大を図り、2050年のカーボンニュートラルの実現に貢献します。

〇所在地:香川県高松市丸の内2番5号
〇代表者:取締役社長 社長執行役員 長井啓介
〇本事業での役割:蓄電所の設計・建設・保守における技術検討を担当

CHC Japanについて
CHC Japan は、新エネルギーの革新的技術の世界的リーダーである Contemporary Amperex Technology Co. Limited(CATL)、エネルギーおよび商品に関するグローバル企業である Hartree Partners LP、金属・鉱山および戦略的新興産業の投資グループである Cathay Fortune Corporation(CFC)が共同で設立した CHC Co limited の子会社です。 本合弁会社は、エネルギー貯蔵インフラの開発、所有、運営に重点を置いています。

〇所在地:東京都千代田区丸の内二丁目1番1号 明治安田生命ビル21階
〇代表者:取締役 Ahmed S. Al-Awa
〇本事業での役割:蓄電池の調達、充放電等の蓄電池運用を担当


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