中部電力、タイ配電・小売公社PEAと新規事業展開に向けた協力協定を締結

中部電力、タイ配電・小売公社PEAと新規事業展開に向けた協力協定を締結

右:PEA Supachai EK-UN総裁
左:中部電力 佐藤裕紀 専務執行役員 グローバル事業本部長

中部電力株式会社は、昨日、タイの配電・小売公社Provincial Electricity Authority(以下「PEA」)と、新規事業の展開に向けた協力協定を締結しました。

PEAは、タイ全土の9割以上(首都圏以外(注1))を供給エリアに持つ配電・小売公社です。中部電力は、2019年よりPEAと電力技術分野における協力協定を締結し、配電系統運用の高度化(注2)やマイクログリッド運用などに関する技術協力を進めてきました。

同協定は、従来の技術協力に加え、タイ国のエネルギー事情を考慮した脱炭素に特化した新規事業の展開を目指し、従来の技術協力の枠組みを超える新たな協力体制を構築するものです。このなかで、再生可能エネルギー電源をフルに活用したマイクログリッド事業、デマンドレスポンスのためのEV活用、タイにおける次世代スマートメーター導入事業およびそのデータを活用した事業などを検討します。

これによりゼロエミッション社会の実現を目指し、AZEC(Asia Zero Emission Community)構想(注3)にも貢献します。

中部電力は、引き続き、グローバル事業の積極的な展開により、経営ビジョン2.0の実現に取り組みます。


(注1)首都圏は首都圏配電・小売公社Metropolitan Electricity Authority(MEA)が供給。
(注2)スマートメーターやセンサーにより、配電系統における潮流・電圧・故障点などをリアルタイムに把握し最適運用を図る技術。
(注3)アジアゼロエミッション共同体。アジアの脱炭素化を官民一体で進める日本政府主導の取り組み。

PEAの会社概要(出典:PEA Annual Report 2022)

社名Provincial Electricity Authority
本社所在地タイ・バンコク
代表者Supachai EK-UN(Governor)
設立1954年
事業内容配電、電力調達、発電、電力小売り、その他電力関連事業
事業エリア首都圏を除くタイ全土(タイ全土の9割以上)

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