PDCマシンズ、燃料電池フォークリフト用水素充填装置を三菱ガス化学新潟工場で稼働開始

【 PDCマシンズ合同会社 】

PDCマシンズは、同社が三菱ガス化学株式会社から受注した燃料電池フォークリフト（以下、FCフォークリフト）用オンサイト型水素充填装置「シンプルフューエル」1台の運用が開始されたと発表しました。 今回、水素ステーションでは、実質再生可能エネルギー由来の電力と水を原料とし、水電解装置で製造される水素を、新潟工場で新規稼働する７台のFCフォークリフトへ供給します。

シンプルフューエルはわずか車1台分の設置面積（全長2.6m ｘ全幅1.3m）の小型パッケージに水と電気から水素を製造する「水電解装置」、作り出した水素を充填圧力まで昇圧する「圧縮機」、水素を貯める「蓄圧器」、ホースをつないでフォークリフトへ充填する「ディスペンサー」を収めた「最小サイズの水素ステーション」です。既存の工場や倉庫の「ちょっとした空きスペース」に設置することが出来、FCフォークリフトのオペレーターは作業場所により近い場所で水素の充填が出来る為、作業効率が向上します。

同機はFCフォークリフトの稼働状況に応じて必要な分だけ水素を作る省エネ設計であり、エネルギー効率の高い設備です。加えて既存の設備よりも少ない初期投資費用で必要な充填設備を設置頂くことが可能です。

同社は2022年度よりFCフォークリフトに加え、燃料電池自動車（以下FCV）への充填装置、「シンプルフューエル・ファースト」の販売を開始しました。同機と同様に水素製造機能を有しており、再生可能エネルギー由来電力の活用で、CO2フリー水素を活用した水素ステーションを実現することが出来ます。

同社はこれからも革新的な技術・アイディアで水素社会の実現を牽引する企業を目指します。

シンプルフューエル製品情報：
型式/充填圧力 SF35-10 (充填圧力：35MPa)
処理量 8.8kg (99Nm3)/日（0.37kg/h) ^※1
水素蓄圧量 6.5kg ^※2
水電解種類 純水（PEM）水電解
水素純度 ISO 14687-2/SAE J2719 (99.99%以上）
製品サイズ/重量 全長2.6m ｘ全幅1.3m x 高さ2.4m / 3.6 ton
使用温度/設置場所 -20℃～＋40℃　^※3 (屋外設置）
騒音値 ＜70dBA (機側１ｍ）
必要電源/電力 400V(50Hz) ・440V(60Hz)　/　33ｋW （最大）
水供給 6L （最大）^※4

※1: 高圧ガス保安法第２種製造範囲の最大値
※2: 標準モデルで記載しております。仕様により数値が異なる場合がございます。
※3: 記載以外の温度帯はオプション対応させて頂きます。
※4: 純水装置はオプション対応になります。

充填中（写真中央：三菱ガス化学 藤井社長）出典：三菱ガス化学

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