西鉄グループ、“レトロフィット電気バス” の製作を開始

西鉄グループ、“レトロフィット電気バス” の製作を開始

西鉄グループは、西鉄車体技術㈱(本社:佐賀県三養基郡基山町、代表取締役社長:下津俊幸)において、レトロフィット電気バスの製作を開始するとともに、完成した電気バス2台を福岡地区へ導入すると発表しました。

同社グループでは、政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル達成」に向け、脱炭素社会を実現するため、住友商事㈱と連携しながら、高性能・低価格な電気バス「レトロフィット電気バス」を開発し、2022年6月より小倉自動車営業所で運行を行っています。当該バスは、従来の電気バスよりも航続距離が長く、CO2削減効果が高いことに加え、低価格での導入が可能であることが特徴です。

レトロフィット電気バスの製作は、台湾最大手電気バスメーカーRAC Electric Vehicles(以下「RAC」)より設計や改造などの技術指導を受け、西鉄車体技術㈱が持つバス車両改造等のノウハウを活かして製作を進めます。なお、電気バスの製作・導入にあたっては、国土交通省および北九州市の補助金を活用します。

完成したレトロフィット電気バスは、2023年3月頃、福岡地区に導入し、試走を実施したうえで、4月以降、営業運行する予定です。来年度以降も、当社グループ内の営業所へレトロフィット電気バスの導入を進めます。

同社グループでは、SDGsの達成に向け、サステナブル経営を実践し、脱炭素に向けた取り組みを強化します。また、同取り組みを通して、電気バスの導入を拡大するとともに、高性能・低価格な電気バスの全国への普及を目指し、にしてつグループ一丸となって取り組みます。

◆レトロフィット電気バスの製作について

【製作会社】
 西鉄車体技術㈱

【製作指導】
 RAC Electric Vehicles(RAC)

【製作期間】
 2022年10月~2023年3月(予定)

【スケジュール】
 <10月~12月>
 ・部品発注(台湾:RAC社より)
 ・中古バスのエンジン脱着
 <12~3月>
 ・RACからの技術指導
 ・レトロフィット電気バスの組み立て
 <3月頃>
 ・試験走行

【台数】
 2台

【製作費】
 約27,000千円/台(内、補助金8,000千円)
 ※補助金は2台中1台のみ


◆レトロフィット電気バスの導入について

【導入営業所】
 西鉄 片江自動車営業所
 (福岡市城南区)

【使用路線】
 天神・博多を経由する路線
 (油山急行線など)

【運行開始】
 2023年4月(予定)

【導入台数】
 2台


◆補助金について

【補助金名】
 ①令和4年度地域交通グリーン化事業(国土交通省)
 ②北九州市環境未来技術開発助成金(北九州市)

【助成事業】
 ①令和4年度自動車環境総合改善対策費補助金事業(国土交通省)
 ※レトロフィット電気バス改造工事費
 ②中古の国産ディーゼルバスを国内で電気バスに改造するための技術移転(北九州市)
 ※RACからの技術移転費用

【補助金交付額】
 ①約8,000千円
 ②約6,000千円


◆参考:西鉄車体技術㈱の概要

【設立年月日】
 1956年1月24日

【所在地】
 佐賀県三養基郡基山町大字長野308-5

【代表者】
 代表取締役  下津 俊幸

【事業内容】
 車両改造、バス新車改造、中古バスリニューアル、バス車体修理、バス部品販売など

【資本金】
 20,000千円

【従業員数】
 101名(2022年4月1日現在)

【株主】
 西日本鉄道株式会社

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