【 IHI 】 (参考)AIを活用したボイラー燃焼調整最適化支援システムの概要
北海道電力株式会社と株式会社IHIは、IHI製ボイラーを採用している苫東厚真発電所4号機(定格出力:70万kW、使用燃料:石炭)において、AIによるボイラー燃焼調整※1 最適化支援システムを共同開発し、運用を開始したと発表しました。
これまで、苫東厚真発電所4号機では、北海道電力の発電所運転員とIHIの技術員により約2年に1回行われる定期点検にあわせてボイラーの燃焼調整を実施し、効率的な運転に努めてきました。今回、より効率的な運転手法を追求する中で、DXの取り組みとして、AIを活用し、日々変化するボイラーの燃焼状態を、逐次、最適な状態に調整することができるシステムの実用化に成功しました。
同システムは、ボイラーにおけるリアルタイムの運転データと最適な燃焼状態のモデルデータとの差異をAIが自動解析し、燃焼調整に最適な設定を発電所運転員へ通知するものです。同システムの開発にあたり、北海道電力は最適な燃焼状態のモデルとなる運転データを採取し、IHIはこのデータに基づくシステムの構築を担いました。また、両社で、AIの提案の妥当性を実機により確認する試験を行い、これまで行ってきた燃焼調整と同等の調整が可能であることを確認しました。同システムを導入することで、発電所運転員が日常的にボイラーの燃焼調整を実施できるようになるため、ボイラー効率の経時的な低下を抑制するとともに、ボイラー関連機器の運転コスト低減が見込めます。さらに、ボイラー内で局所的に高温となる状況を回避することでボイラーの寿命消費の低減が期待できます。
今後も、両社はDXを通じて火力発電所の効率的かつ安定的な運転に取り組みます。
※1ボイラー燃焼調整
各種運転データやボイラー内の火炎の状態から燃焼状態に偏りがある場合、ボイラー各部へ燃焼用空気を分配する装置により、火炎の位置などを変化させることで、最適な燃焼状態に調整する作業。

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