東芝、スウェーデン「船舶向け脱炭素動力システム開発企業・Echandia」と純水素燃料電池システム拡販で協力

東芝、スウェーデン「船舶向け脱炭素動力システム開発企業・Echandia」と純水素燃料電池システム拡販で協力

東芝エネルギーシステムズ株式会社は、スウェーデンの船舶向け電池・燃料電池システムの開発・製造・販売を手掛けるEchandiaと、欧州で加速する船舶の電動化に対応するため、純水素燃料電池システムを活用した船舶の共同市場開拓に関する検討を行うことに2022年5月30日合意しました。今後は、同社の純水素燃料電池を搭載した、長時間連続稼働用途の船舶向け純水素燃料電池システムの開発に向け技術提携などの検討を行っていきます。

東芝エネルギーシステムズは、スウェーデンの船舶向け電池・燃料電池システムの開発・製造・販売を手掛けるEchandia(以下、エチャンディア社)と、欧州で加速する船舶の電動化に対応するため、純水素燃料電池システムを活用した船舶の共同市場開拓に関する検討を行うことに2022年5月30日合意しました。今後は、当社の純水素燃料電池を搭載した、長時間連続稼働用途の船舶向け純水素燃料電池システムの開発に向け技術提携などの検討を行っていきます。

世界的な脱炭素化の流れを受け、海運業界においても環境対応の動きが加速しています。国際海事機関(IMO)によると、海運業全体の二酸化炭素排出量は2012~2018年に10%近く増加し、世界全体の人為的排出量の2.9%を占めています。これは相当な排出量であり、IMOは2030年までに大幅に排出量を削減する独自目標を設定しています。特に北欧諸国では各国独自の船舶の環境対策への規制法案が可決されるなど、船舶の脱炭素化への動きをリードしており、燃料電池やバッテリーを用いた電動システムの開発を加速させています。

スウェーデンに本社を置く、エチャンディア社は、欧州を中心に海上電化のためのエネルギー貯蔵ソリューションを開発しています。スウェーデンの首都ストックホルムで運航される高速フェリー向けに燃料電池システムや大型バッテリーを受注するなど、さまざまな企業とパートナーシップを結び、脱炭素・電動化を目指したプロジェクトを進めています。

今回、エチャンディア社と東芝エネルギーシステムズは、エチャンディア社が開発する船舶向け電動システムに、東芝エネルギーシステムズが現在開発中の次世代純水素燃料電池の搭載を検討し、より長寿命な純水素燃料電池システムの2024年頃の実用化を共同で目指します。開発中の船舶向け電動システムは、当社の次世代純水素燃料電池を搭載することで、約200%の長寿命化が期待されます。

さらに両社は、将来の欧州での脱炭素船舶市場拡大のための協力関係も模索していきます。

東芝は、1960年代に燃料電池システムの開発を開始以来、水素に関わる技術開発を進めてきました。水素社会の実現に向けて再エネ由来の水素エネルギー関連技術を融合した付加価値の高い水素ソリューションの提供を目指します。

両社は、今回の協業により、事業拡大を図ることで、カーボンニュートラル社会実現に貢献していきます。

エチャンディア社概要
 正式名称: Echandia AB
 設  立: 2013年
 本  社: スウェーデン・ストックホルム
 代表者名: Magnus Eriksson(CEO)
 事業内容: 海洋電動システムの開発・製造・販売

※東芝エネルギーシステムズの詳細はこちらをご覧ください。
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