商船三井など、アンモニア燃料で推進する外航液化ガス輸送船の共同開発を開始

商船三井など、アンモニア燃料で推進する外航液化ガス輸送船の共同開発を開始

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区)、常石造船株式会社(社長:奥村幸生、本社:広島県福山市)および三井 E&S 造船株式会社(社長:船津勇、本社:東京都中央区)の 3 社は、アンモニアを燃料とする外航液化ガス輸送船の建造に向けた共同開発を開始したと発表しました。

同船は燃焼時に CO2 を排出しないアンモニアを燃料として使用可能な主機関を搭載した、中型アンモニア・LPG 輸送船です。貨物として積載したアンモニアの一部を燃料として使用し、航海中の CO2 排出量ネットゼロを実現することを目標としています。また、同船はアンモニア国際海上輸送の過半を担う船型であり、主要なアンモニア・LPG の出荷・受入港への入港が可能かつ多様な航路への投入が見込める汎用性の高い船型です。今後共同開発、設計を進め、「商船三井グループ 環境ビジョン 2.1」で目標としている「ネットゼロ・エミッション外航船」の 1 番船として 2026 年頃の竣工・運航開始を予定しています。

脱炭素化の流れの中で、次世代のクリーンエネルギーとして世界的なアンモニアへの関心が高まっており、海事産業においてもアンモニアを燃料として戦略的に活用しようという動きが加速しています。アンモニアの舶用燃料および海上輸送に対するニーズの増加が見込まれるなか、3 社はネットゼロ・エミッション外航船によるクリーンな海上輸送ソリューションを提供し、脱炭素化の実現に向けた社会全体の取り組みの一翼を担います。

[本船概要]
 全  長: 約 180m
 全  幅: 約 30m
 型  深: 約 19m
 積載容量: 約 40,000m3
 主  機: 三井-MAN B&W 製アンモニア燃料2ストロークエンジン S60 型(開発中)

商船三井など、アンモニア燃料で推進する外航液化ガス輸送船の共同開発を開始
外航液化ガス輸送船(イメージ)

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