日本初、豪州褐炭水素を利用した水素燃料電池ドローンの飛行デモ

水素燃料電池ドローン

電源開発株式会社(以下、Jパワー)は、同社が水素製造の分野で参画している未利用褐炭由来水素大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業(以下「豪州褐炭水素実証プロジェクト」)※1 において、豪州で褐炭 ※2 から製造した水素の利用試験を、2021年9月8日にメディア向けに公開しました。

今回の試験では、燃料電池発電のデモと水素燃料電池搭載ドローン飛行のデモ ※3 を行いました。豪州褐炭水素を利用した試験の公開は国内初となります。試験では、Jパワーが褐炭から製造した水素が、燃料電池等で利用できる品質であることを確認しました。

褐炭由来水素を充てんしたボンベと燃料電池(中央)水素燃料電池搭載ドローン(右)

褐炭由来水素を充てんしたボンベと燃料電池(中央)水素燃料電池搭載ドローン(右)


※1 技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)および豪州側のコンソーシアムの取り組み。豪州ビクトリア州の褐炭から水素を製造・貯蔵・輸送し、日本国内における水素エネルギー利用までをサプライチェーンとして構築するための技術開発と実証を行うもの。

※2 石炭化度が低く水分や不純物が多い低品位な石炭。水分を多く含み、乾燥すると自然発火の危険性が大きいことから輸送に適さず多くが未利用なまま存在する。

※3 燃料電池発電:帝人株式会社の協力、ドローン飛行:株式会社ロボデックスの協力を得て実施しました。

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