京大発スタートアップ「エネコート」、マクニカ と ペロブスカイト太陽電池 搭載の IoT CO2 センサー端末を共同開発

次世代太陽電池(ペロブスカイト太陽電池)搭載の IoT CO2 センサー端末

株式会社エネコートテクノロジーズ(本社:京都市上京区、代表取締役社長:加藤尚哉)は、半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoT におけるトータルサービス&ソリューション・プロバイダーの株式会社マクニカ(本社:横浜市港北区、代表取締役社長:原 一将)と、次世代太陽電池の本命といわれる「ペロブスカイト太陽電池(PSCs)」を搭載した IoT CO2 センサー端末の試作品を開発したことを発表しました。

エネコートは IoT 端末向けに発電能力や形状などを最適化した PSCs を開発し、マクニカは PSCs のメリットを活かし、屋内環境下でも CO2 センサーを作動させ、無線にてデータを送信できる端末の開発を行いました。

屋内の環境下において外部からの電源供給無しに CO2 センサーを作動させデータを安定して送信することは、既存の屋内向け太陽電池の発電効率では実現は困難といわれてきました。しかしながら低照度下でも充分な発電能力があるエネコートの PSCs とマクニカの低消費電力設計技術により、太陽電池だけで駆動できる IoT CO2 センサーの製品開発に成功しました。

エネコートは、京都大学化学研究所若宮淳志研究室の研究成果を実用化するために 2018 年に設立された京都大学発スタートアップであり、 ① 低照度向け高効率太陽電池を用いたデバイスによる IoT 化促進への貢献、② 高照度向け軽量薄膜太陽電池によるカーボンニュートラル社会実現への貢献をコーポレートミッションと位置付け事業に取り組んでいます。

今後、エネコートは本 IoT CO2センサーを PoC ( Proof of Concept:概念実証 ) 製品として位置づけ、新型コロナ感染症対策として CO2 をモニタする必要がある屋内環境の測定や、植物工場などでの CO2 濃度の測定になどを具体的な用途として、マクニカと共に設置・評価を進めていきます。また、エネコートは本 IoT CO2 センサーの開発を契機に、センサーやウェアラブルデバイス向けの高性能 PSCs のラインナップを拡充させ数年内の量産開始を目指します。

製品概要
サイズ   : 縦 88 mm、 横 151 mm、 高さ 25.5 mm
センサー群 : 光音響方式 CO2、 温湿度、 照度
通信    : Bluetooth Low Energy

※製品の仕様は発表時のものであり、今後予告なく変更される場合があります。

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