IHI、JERA Asia社とマレーシア火力発電所の燃料アンモニア利用拡大の検討を開始

IHI、JERA Asia社とマレーシア火力発電所の燃料アンモニア利用拡大の検討を開始

IHIのシンガポール法人である IHI Asia pacific Pte. Ltd.(以下「IHI AP」)は、株式会社JERAのグループ会社であるJERA Asia Pte. Ltd.と、マレーシアでの火力発電所の脱炭素化に向けた、燃料アンモニアの利用導入・拡大などに関し、同国ステークホルダーへ共同提言活動を検討・実施するMoU(基本合意書)に調印しました。

IHIとJERAは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて、JERAの碧南火力発電所4号機における燃料アンモニア20%混焼技術の確立に向けた実証事業や、アンモニア混焼率50%以上に向けた混焼率向上の実証事業に取り組んでいます。両社はマレーシア政府が掲げる、GHG排出量を2030年までに2005年比で45%削減し、2050年までにカーボンニュートラルを達成する目標に貢献し、さらにASEAN諸国へも展開が進むことを期待して、マレーシアの火力発電所における燃料アンモニア利用を共同で検討し,提言活動を行っていくことにしました。

IHIは、現在マレーシア国内で稼働中の火力発電ボイラ設備容量の50%以上(7100MW)の納入実績があり、今後必要とされる脱炭素化実現に向けて取り組みを行っています。2021年にはマレーシア国営石油ガス会社ペトロナス子会社および大手電力会社TNB Group子会社と、石炭火力へのアンモニア混燃技術の適用や、カーボンフリーアンモニアのサプライチェーン構築に向けた検討を実施しています。また、豪州などにおいてグリーンアンモニアのサプライチェーン構築についての検討にも参加しており、燃料アンモニアの製造から利用までのバリューチェーンでの提案活動を展開しています。

IHIは、同事業を通じて世界全体、ASEAN諸国でのカーボンニュートラル実現に向けた具体的な方法を示し、持続可能なエネルギートランジションを推進します。また、カーボンニュートラル燃料の多様な利用モデルを示すことで、燃料アンモニアを含めたカーボンニュートラル燃料の社会実装の早期実現と、質の高いインフラ提供によるグローバルな環境負荷の低減に貢献します。

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