関西電力、分散型エネルギーリソースの市場運用を担う「E-Flow合同会社」を設立

関西電力、分散型エネルギーリソースの市場運用を担う「E-Flow合同会社」を設立

関西電力は、100%子会社「E-Flow合同会社」を2023年4月に設立すると発表しました。

新会社は、法人のお客さまが所有する分散型エネルギーリソース※1(以下、分散型リソース)から得られる電気価値※2 を活用し、お客さまに代わって最適な市場取引を行い、収益化を図ります。2030年度までに売上高300億円を目標に全国で事業を展開します。

関西電力はこれまでも、お客さまが保有する設備を仮想的に束ね、発電所と同等の役割を果たすVPP※3 事業を推進してきました。新会社は、VPP事業に加えて、お客さまが保有する系統用蓄電池や再生可能エネルギー発電設備の電気についても、最適な市場や取引時間を選定し、運用する事業を新たに開始します。

これらの事業は、「分散型サービスプラットフォーム」※4 を基盤としています。同プラットフォームは、これまでのVPP実証や各市場での実取引から得た、各種リソースの運用方法や市場ルール等に関する知見を反映したAIを搭載しています。これにより、多様な分散型リソースを一元管理し、最適な運用や市場取引を実現することで、電気価値を最大化します。

新会社は、これらの事業を通じて、お客さまのゼロカーボンや電力需給の安定化に貢献します。

関西電力グループは、今後も引き続き、グループ一体となって、お客さまと社会のお役に立ち続けます。

※1: お客さまが所有する太陽光発電等の再生可能エネルギーや蓄電池、電気自動車(EV)、 生産設備等
※2: 電力量(kWh)、供給力(kW)や調整力(⊿kW)などの価値
※3: Virtual Power Plant の略。お客さまの機器をIoT化して一括制御することにより、 お客さま設備から捻出できる電気価値を有効活用し、あたかも一つの発電所(仮想発電所)の ように機能させる仕組み
※4: 分散型リソースの状況を把握し市場入札や制御等を行うシステム

【新会社概要】
 社名   : E-Flow合同会社
 所在地  : 大阪府大阪市中央区高麗橋三丁目1番6号
 設立   : 2023年4月3日(予定)
 資本金  : 3,000万円
 資本構成 : 関西電力株式会社 100%


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