パワーエックス、バッテリー型EV超急速充電器と定置用蓄電池の先行受注を開始

パワーエックス、バッテリー型EV超急速充電器と定置用蓄電池の先行受注を開始

自然エネルギーの普及並びに蓄電、送電技術の進化において新規事業を展開する株式会社パワーエックス(PowerX, Inc.)(東京都港区、取締役兼代表執行役社長CEO:伊藤 正裕)は、8月3日(水)より、電動自動車(EV)向けのバッテリー型超急速充電器「Hypercharger」と定置用蓄電池「Mega Power」の先行受注を開始すると発表しました。

日本政府が掲げた「2050年カーボンニュートラル」の実現や、脱炭素化において不可欠な自動車等のモビリティ電動化の推進には蓄電池製品の普及拡大が不可欠であり、同社は現在、岡山県玉野市にGW(ギガワット)規模の国内自社工場を建設中。蓄電池を大量生産することにより高性能で低価格な国産製品を展開、カーボンニュートラルの実現に貢献します。

■同社蓄電池事業について

日本国内では、再生可能エネルギーの主力電源化および電力の需給調整において重要な役割を担う蓄電池の配置が不可欠とされていますが、蓄電池導入の経済合理性を示す「ストレージパリティ*1」を達成している製品は、現状海外製のみで、大容量・低価格な国産蓄電池システムが存在していない状況です。同社は、日本国内で大規模な蓄電池製造工場を建設し、高性能で価格競争力のある国産蓄電池の大量製造に取り組むことで、日本市場平均価格の3分の1までコストを大幅に引き下げ*2、国内唯一、ストレージパリティを達成する蓄電池製品を提供します。また、同社の蓄電池製品に搭載するエネルギーマネジメントシステムは国内で開発を行い、全てのデータは国内で厳重に管理されセキュリティ面も安心です。

今回、同社蓄電池製品の予約販売の第一弾として、8月3日より、当社のバッテリー型EV超急速充電器「Hypercharger」および定置用蓄電池「Mega Power」の特設ページを公開し、先行予約販売を開始します。

*1 ストレージパリティとは、蓄電池を導入しない場合より、導入した方が経済的にメリットがある状態です。経済産業省の検討会によると、2030年頃に工事費を含めた蓄電池価格6-7万円/1kWhがストレージパリティ達成の目安です。
*2 三菱総合研究所「定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ」レポートに基づいて自社計算した結果:定置用蓄電池 (完成品)の想定価格は4.6万円〜5.5万円/kWhとなります(1USD=135.51円で換算)。最終的な価格は、需要、材料市況、為替等により変動します。

PowerX Hypercharger (バッテリー型EV超急速充電器)

パワーエックス、バッテリー型EV超急速充電器と定置用蓄電池の先行受注を開始

製品名:PowerX Hypercharger
蓄電池容量 (定格):320kWh
特徴:
・150〜240kWの高出力で超急速充電
・低圧(200V三相交流)の系統接続により、低コスト・簡易な設置導入
・予約も決済も簡単に実現する自社開発アプリを用意
・蓄電池としてのマルチユースも可能。
先行受注ページURL:https://products.power-x.jp/

カーボンニュートラルの推進が世界的に加速する中で、電気自動車の普及への期待が高まっていますが、欧米の先進各国と比べると、日本はEV急速充電インフラの普及に限って遅れており、100kW以上の超急速充電ポイント数は米国では約13,500ヶ所ある一方、日本ではまだ14ヶ所しか展開されていない状況です*3。「Hypercharger」は、EV充電の最適化に貢献する、国内最大容量320kWhの大型蓄電池を搭載したEV超急速充電器です。大型蓄電池内蔵のため、一般商業用の200V低圧受電契約で導入でき、設置場所を選ばず圧倒的なコストカットを実現できます。また、最大で240kWの高出力を実現するため、今後普及すると思われる大容量のEVも短時間でフル充電することが可能です。

*3 IEA Global EV Outlook、世界銀行統計、JETRO、各社サイトの2021年度のデータに基づいて同社が推計した、メーカー専属を含まない公共施設の数です(米国の数値にはテスラ社の充電器も含む)。

■大型蓄電池を搭載するため、一般商用の低圧契約でも100kW以上の超急速充電を実現
「Hypercharger」は320kWhの大容量蓄電池を備えたため、低圧受電契約より電気を受けて蓄電池に貯めたら、最大240kWの高圧出力でEV超急速充電が可能です。



PowerX Mega Power (定置用蓄電池)

パワーエックス、バッテリー型EV超急速充電器と定置用蓄電池の先行受注を開始

製品名:PowerX Mega Power
蓄電池容量:最大3000kWh
特徴:
・最大3000kwhの大容量
・ストレージパリティ達成により、圧倒的低コストを実現
・安全、長寿命なリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を採用
・万全のセキュリティを実現する国内開発・管理の制御システム
・独自モジュール設計により容量が拡張でき、バッテリーラックとしても提供可能
先行受注ページURL:https://products.power-x.jp/powerx_mega_power/ja

日本政府のカーボンニュートラル化政策にとっては、太陽光や風力といった変動型再生可能エネルギー発電の比率向上が目標であり、電力の需給バランスを調整する蓄電池の配置が必要とされています。同社が製造・販売する「Mega Power」は、大型定置用蓄電システムで、20ft標準コンテナサイズに最大3000kwhの蓄電池が搭載されます。また、自社独自のモジュール設計構造により、モジュール単位で蓄電池の容量を変化できる高いフレキシビリティを実現し、顧客ニーズに合わせて安価でコンパクトに提供することも可能です。

さらに、EV急速充電器と共通のセル、モジュールを用いることで、高い生産効率を実現し、ストレージパリティを達成する低コストで提供できます。安全面では、安定かつ長寿命が特徴のリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を用いた安心な製品であり、三元系リチウムイオン電池に比べ高い熱安定性と、6000サイクル以上の長寿命を持つため、2次、3次利用も期待ができます。国内で唯一ストレージパリティを達成する、安全、安価な大容量定置用蓄電池として、エネルギーの自立化や電力の安定供給に貢献します。

■定置用蓄電池を導入することで、昼夜間料金価格差を利用して、蓄えた電力をピーク時に使い、電気代を削減(ピークシフト)することが可能



株式会社パワーエックス (PowerX, Inc.)

URL : http://power-x.jp/
設 立 : 2021年3月22日
代表者 : 代表取締役社長兼CEO 伊藤 正裕
所在地 : 〒107-6243 東京都港区赤坂 9-7-1ミッドタウン・タワー 43F
事業内容: 大型蓄電池の製造及び販売、 電気運搬船の開発及び製造


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