東北電力、宮城県・横川発電所の更新工事を完了

宮城県・横川発電所

東北電力は、同社の横川発電所(宮城県刈田郡七ヶ宿町、最大出力2,000kW)のリプレース工事が完了し、営業運転を開始したと発表しました。

同発電所は1928年11月に運転を開始しましたが、高経年化が進んでいたことから、継続して水資源を有効活用するため、2016年8月より、水車発電機や発電所建屋などの設備の全面的な更新を進めてきたものです。

今回の工事では、水車形式の変更による発電効率の向上を図り、最大出力が200kW増加しています。

同社は、横川発電所の安定運転に努めるとともに、引き続き、再生可能な純国産エネルギーである水力の有効活用に向けて、取り組みます。

◆ 発電所ならびにリプレース工事の概要
(1)設置場所:宮城県刈田郡七ヶ宿町
(2)水系河川:阿武隈川水系白石川支川(一級河川)

◆ リプレース工事の特長
・水車形式の変更による最大出力の増加。
・建屋の屋根形状を切妻型(山のような形状)とした積雪対策。
・環境に配慮し、機器操作のための動力を油圧式から電動式に変更。
・安全性/作業性向上のため発電所へ通じる橋を吊橋(木)から桁橋(鋼)に変更し搬入路を拡大。




◆ 横川発電所の概要 ◆
リプレース前 リプレース後
発電方式 水路式 (同 左)
最大出力 1,800kW 2,000kW
有効落差 116.1m115.7m
最大出力 3,800kW
使用水量 2.09m/s (同 左)
水車形式 横軸二輪単流二連
フランシス水車
横軸単輪単流
フランシス水車
台 数 1 台 (同 左)
運転開始時期 1928年11月 2021年12月
※ 一般家庭約6,300世帯分に相当
(一家庭あたり年間使用量3,000kWhで算定)

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