出光興産、山口県「出光徳山バイオマス発電所」が竣工

出光興産、山口県「出光徳山バイオマス発電所」が竣工

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一)は、徳山事業所(所在地:山口県周南市、所長:三品 鉄路)にバイオマス発電所(名称:出光徳山バイオマス発電所、発電出力:5万kW)を新設し12月12日に竣工式を行いました。営業運転開始は2023年1月の予定で、発電した電力は小売電気事業を行う出光グリーンパワー株式会社(同社100%出資)へ供給します。同社が出資するバイオマス発電所としては京浜バイオマス発電所、土佐グリーンパワー土佐発電所、福井グリーンパワー大野発電所に続く4件目となります。

同発電所は発電出力5万kW、年間発電規模約10万世帯分の電力に匹敵する3億6千万kWhの、大型木質バイオマス発電所です。営業運転を開始したのち、当面の間は輸入木質ペレットとパーム椰子殻(PKS )を使用しますが、中長期的には国産の間伐材や製材端材等を使用することで、環境保全に配慮した持続可能な森林づくりと林業振興、地域の循環型経済の構築と発展に貢献します。

同社は既存の製造拠点を新たな低炭素・資源循環エネルギーハブへと転換する「CNX センター」化を構想しています。徳山事業所は2014年に原油精製設備を停止し、石油化学原料の製造拠点として石油精製事業からの転換をいち早く完遂しました。同発電所も原油精製設備跡地と既存のインフラを活用しており、徳山事業所では引き続きアンモニアサプライチェーン構築検討などを通じてCNXセンター化の実現に向けた取り組みを続けます。同社はエネルギーを取り巻く環境変化を踏まえ、再生可能エネルギーなどの多様で地球環境に優しいカーボンニュートラルエネルギーの安定供給を推進し、「人びとの暮らしを支える責任」と「未来の地球環境を守る責任」を果たします。

※CNX: Carbon Neutral Transformation
※PKS(Palm Kernel Shell): パーム椰子の殻の部分。パーム油を生産する過程で発生する農作物残さ廃棄物。

【発電所概要】
 名称     : 出光徳山バイオマス発電所
 事業内容   : バイオマス発電事業
         (再生可能エネルギー固定価格買取制度活用)
 設置場所   : 山口県周南市新宮町2200番地(出光徳山事業所内)
 発電容量   : 5万kW
 年間発電規模 : 3億6千万kWh(約10万世帯分の電力)
 使用燃料   : 輸入木質ペレット、パーム椰子殻(PKS)
 燃料使用量  : 約23万トン/年
 CO2削減量 : 約23~30万トン/年

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