関西電力、水素発電の実現に向けた検討を開始

グリーンイノベーション基金事業

関西電力は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「グリーンイノベーション基金事業※1/大規模水素サプライチェーンの構築プロジェクト」に「既設火力発電所を活用した水素混焼/専 焼発電実証」を応募し採択通知を受けたと発表しました。

水素は燃焼時にCO2を排出しないことから、ゼロカーボン社会の実現に向けて大きな役割を果たすエネルギー資源として期待されています。

本取組みでは、既設火力発電所に設置のガスタービン発電設備を活用し、水素の混焼発電および専焼発電を実現するために、水素の受入・貯蔵設備から発電に至るまでの運用技術の確立を目指すものです。研究開発期間は2021年度から2026年度までの6年間を想定しています。

なお、水素専焼発電の実証に取り組むことは同社初となります。

具体的には、事業全体のFS※2 を行い、想定される技術課題やその解決方法の確認に加えて、水素発電に伴う火力発電所の改造範囲等について詳細な検討を行います。その後、水素発電設備の設計・製作・据付を進め、2025年度に 水素発電の実証を開始したいと考えています。

関西電力グループでは、2021年2月に「ゼロカーボンビジョン2050」を策定し、「サプライサイドのゼロカーボン化」や「水素社会への挑戦」などを取組みの柱に掲げています。脱炭素化に向けた本取組みを推進していくことで、2050年のゼロカーボン社会の実現に貢献します。

※1:2050年カーボンニュートラルの実現には、これまで以上に野心的なイノベーションへの挑戦が必要なことから、国がNEDOに2兆円の「グリーンイノベーション基金」を創設し、企業を最大10年間、継続して支援するもの。

※2:Feasibility Study(実現可能性調査)。計画された新規事業や新製品・サービス、プロジェクトなどが、実現可能かどうかを事前に調査し、検証すること。

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