電源開発、米国・ジャクソン火力発電所の商業運転を開始

電源開発、米国・ジャクソン火力発電所の商業運転を開始

電源開発株式会社(以下「Jパワー」、本社:東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員:渡部 肇史)は、米国現地法人(J-POWER North America Holdings Co., Ltd.)を通じて建設してきたジャクソン火力発電所(米国イリノイ州シカゴ市近郊、120万kW、ガスコンバインドサイクル、出資比率100%)の商業運転を開始したと発表しました。

ジャクソン火力発電所は、JパワーUSAが2007年から運営参画しているエルウッド発電所の隣地において、Jパワーが許認可取得から建設・操業まで一貫して行うプロジェクトとして2019年6月に着工し、建設を進めてきました。建設工事中は新型コロナウイルスの世界的拡大によるサプライチェーンの混乱等もありましたが、機器製造工場の変更や建設サイトにおける感染防止対策の徹底などによって計画工程通りに進捗しました。ジャクソン発電所はJパワーにとって米国市場において累計12件目、PJM※1 市場では5件目の発電所となります。

ジャクソン火力発電所は米国で最も大規模な自由化市場であるPJM市場のうち、大需要地であるシカゴ都市圏の近傍に立地しています。最新の高効率ガスコンバインドサイクル発電所であり、高い稼働率が期待されます。

ジャクソン火力発電所は、再生可能エネルギーの間欠性を補完する役割も果たせることから、環境への配慮と安定的な電力供給の両面で地域に貢献します。また、簡易な改造にて、燃焼時にCO2を排出しない水素の燃焼が可能な設計となっていることから、水素利用の検討を進める予定です。

Jパワーグループは、米国における電力の安定供給に貢献するとともに、2021年2月に公表したJ-POWER “BLUE MISSION 2050″に掲げるカーボンニュートラルの実現に向けて挑戦していきます。

※1: PJMは、米国東部地域における独立系統運用機関(Independent System Operator)で、北米最大の卸電力市場の運営、電力システムの運用を行っている。運営地域はその名の通りペンシルバニア・ニュージャージー・メリーランドから始まり、現在はデラウェア・イリノイ・インディアナ・ケンタッキー・ミシガン・ノースカロライナ・オハイオ・テネシー・バージニア・ウェストバージニア・ワシントンDCも含んでいる。



◆ ジャクソン火力発電所 プロジェクト概要 ◆
場 所 イリノイ州ウィル郡エルウッド村、シカゴ市街地より南西約 70km
発電方式 ガスコンバインドサイクル
出 力 120 万 kW(60 万 kW×2 ユニット)
燃 料 天然ガス
事業会社名 ジャクソン・ジェネレーション社 (Jackson Generation, LLC)
販売先 自由化市場である PJM にてマーチャント運営
着工時期 2019 年 6 月 26 日
運開時期 2022 年 5 月 4 日
同社出資比率 100%

米国・ジャクソン発電所の位置図
米国・ジャクソン発電所の位置図

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