【 電源開発 】 豪州クイーンズランド州ミルメラン石炭火力発電所とCO2回収設備
電源開発株式会社(以下「Jパワー」、本社:東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員:渡部 肇史)ならびに丸紅株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柿木真澄)は、スイスの大手資源会社Glencore Plc(以下「グレンコア」、本社:スイス バール、代表取締役社長:ゲイリー・ネイゲル)が豪州クイーンズランド州で進める「カーボン トランスポート アンド ストレージ(*1) カンパニー(CTSCo)およびCCS(*2)プロジェクト」にそれぞれ参画し、1,000万豪ドルを拠出することについて、グレンコアと合意したと発表しました。
同プロジェクトは、CO2の回収から貯留までの技術の検証を目的とした実証事業で、豪州クイーンズランド州ダーリングダウンズに所在するミルメラン石炭火力発電所から排出されるCO2を回収し、約100km離れたCO2貯留地に輸送、地下約2kmに貯留することを計画しています。現在は実証事業の開始に必要となる許認可の取得手続きを行っており、2025年からの貯留開始を目指しています。
同プロジェクトの貯留地には、近隣の産業から排出されるCO2を貯留するのに十分な能力があることが見込まれており、将来的にはCCSのハブになることも期待されています。同プロジェクトを通じて、豪州のエネルギー安全保障やブルー水素(*3)製造などの新規産業の創出による経済発展・雇用創出に寄与します。
豪州クイーンズランド州ムーニー近郊のCO2貯留地
Jパワーは、2021年2月に公表したJ-POWER”BLUE MISSION 2050″に基づき、これまでの再生可能エネルギーなどのCO2フリー電源拡大を加速化することに加えて、CO2フリー水素発電を実現し、2050年に向けて電力供給のカーボンニュートラル実現を目指しています。国内外でCCSの取り組みを進めることはCO2フリー水素発電の実現に不可欠であり、早期のCCS事業に参画し知見を蓄積することで、BLUE MISSION 2050の更なる具体化を進めていきます。
丸紅は、2022年2月に中期経営戦略 GC2024を公表し、「グリーン事業の強化」と「全事業のグリーン化推進」を通じて、グリーンのトップランナーとなることを目指しています。CCSは豪州や日本のみならず世界のカーボンニュートラル実現に必要不可欠な技術であり、本プロジェクトで得られる知見や経験を通じて、CO2の削減が困難な産業界のカーボンニュートラル化へ貢献していきます。
※1. カーボン トランスポート アンド ストレージ: CO2の回収・輸送・貯留。
※2. CCS:Carbon dioxide Capture and Storageの略。CO2の回収・貯留。
※3. ブルー水素:化石燃料利用とCCSによるCO2フリー水素。
プロジェクトマップ

2022/6/15

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