IHIなど、愛知県・碧南火力発電所のアンモニア混焼「大規模混焼」を1年前倒し

IHIなど、愛知県・碧南火力発電所のアンモニア混焼「大規模混焼」を1年前倒し

株式会社JERA と 株式会社IHI は、愛知県・碧南火力発電所 4号機における燃料アンモニアの大規模混焼(熱量比20%)の開始時期を約1年前倒し、2023年度とすると発表しました。

両社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、碧南火力発電所において、2021年度から、燃料アンモニアの大規模な混焼技術の確立に向けた実証事業に取り組んでいます。

同実証事業は、日本を始めとした火力発電を必要とする国々にとって、低コストかつスピーディーに脱炭素化を進める第一歩となりうる重要なプロジェクトです。そのため、JERAおよびIHIは、早期の技術確立を目指し、燃料アンモニアの大規模混焼実証に必要な設備である、バーナー、タンク、配管等の設置工事の工程短縮を調整してきました。

それらの調整が整ったこと、また、これまでの実証事業の順調な進捗を踏まえ、両社は、同実証で計画する同発電所4号機における燃料アンモニアの大規模混焼(熱量比20%)の開始時期を約1年前倒し、2023年度とすることにしました。

JERAおよびIHIは、引き続き安全を最優先に、火力発電所におけるCO₂削減技術の確立を目指し、実証事業のステップを確実に進めます。

JERAは「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年時点で国内外の事業から排出されるCO₂の実質ゼロに挑戦しています。火力発電についてはよりクリーンな燃料の導入を進め、発電時にCO₂を排出しないゼロエミッション火力を追求しています。今後とも、主体的に脱炭素技術の開発に取り組むとともに、経済合理性を確保すべく努力を重ねていくことで、エネルギーの脱炭素化に貢献します。

IHIは、水素・アンモニアの利用技術開発やサプライチェーン構築を積極的に推進しています。また、CO₂有効利用のためのカーボンリサイクル技術など、カーボンニュートラルを実現する多様なソリューションを提供することで、脱CO₂・循環型社会の実現に貢献します。


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実証事業のスケジュール


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