【関西電力送配電】 アフリカ全体図(左)とナイジェリア全土(右)
八千代エンジニヤリング株式会社(以下、YEC)および関西電力送配電株式会社は、独立行政法人国際協力機構(JICA)から、「ナイジェリア国配電分野能力向上プロジェクト」にかかる技術協力コンサルティングサービス業務を受託し、本日、契約を締結したと発表しました。
ナイジェリア連邦共和国は、アフリカ最大の経済規模・人口を持つ大国であり、今後さらに経済成長が続くと考えられています。しかしながら、ナイジェリアでは電力需要の伸びに対して、慢性的に電力供給力が追い付いておらず、計画停電が頻繁に発生しており、このような電力事情が経済成長の阻害要因の一つとなっています。
この背景には、配電会社の設備形成や運用能力に課題があり、配電の電力損失率(配電ロス)が高いことや、電気料金の請求・徴収体制が整っていないことなどにより、配電会社の経営が悪化していることがあります。その結果、電力セクター全体の資金の流れが滞り、電力事業全体の設備投資が停滞し、これらが上述のような電力事情の原因の一つとされています。
同業務は、電力事業の研修を行っている「ナイジェリア国家電力研修所(以下、NAPTIN)」に対して、配電ロスの低減や供給信頼度向上等に資する研修を企画し、技術供与を行います。そして、その研修等を首都アブジャの配電会社である「アブジャ配電会社(以下、AEDC)」の技術者に対しNAPTINが主体となって実施することで、研修効果を把握するとともにAEDCの設備設計や保守管理等の技術支援を行います。その後、本業務で磨かれた研修プログラムを、AEDC以外の配電会社にも水平展開させることで、ナイジェリア国内の配電会社の技術者を育成し、ナイジェリアが抱える技術的な問題の改善を支援します。
今後YECと関西送配電は、それぞれの知見と技術力を活かし、ナイジェリアの電力システムにかかる問題解決に貢献します。
「ナイジェリア国配電分野能力向上プロジェクト」業務の概要
【業務概要】
体 制:YEC、関西送配電による共同実施
対象地域:ナイジェリア国首都アブジャ
期 間:2022年4月~2025年3月(約3年)
業務内容:・配電ロス低減対策研修の開発・実施
・供給信頼度向上研修の開発・実施
・品質改善研修の開発・実施
・AEDC でのNAPTIN研修の活用状況の確認
役 割:〔YEC〕業務主任者・配電事業運営/配電設計/パイロットプロジェクト
①(現地調達事情調査)/パイロットプロジェクト
②(工事監理支援) /研修プログラム開発/業務調整・モニタリング評価
〔関西送配電〕配電計画/配電維持管理
【関係各社の概要】
◇八千代ェンジニヤリング株式会社
代表者 : 代表取締役社長執行役員 出水重光
設 立 : 1963年
所在地 : 東京都台東区浅草橋5-20-8 CSタワー
事業内容: 土木、建築、機械、電気設備等に関する計画、調査、設計、評価、
施工、工事・事業監理および技術協力等
◇関西電力送配電株式会社
代表者 : 代表取締役社長 土井義宏
設 立 : 2019年
所在地 : 大阪市北区中之島3-6-16
事業内容: 一般送配電事業等

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