三菱マテリアル、食品廃棄物のバイオガス発電プラント運転を開始

食品廃棄物のバイオガス発電プラント

三菱マテリアル株式会社の連結子会社として2018年5月に設立されたニューエナジーふじみ野株式会社(以下「NEFC」)は、食品廃棄物のバイオガス化および発電電力の販売を目的として、2019年7月よりプラント施設の建設を進めていましたが、本日より営業運転を開始しました。

NEFCは、食品工場や小売店等の食品関連事業者から排出される食品廃棄物を1日あたり40トン処理し、得られたバイオガスを用いて発電(出力550kW)を行います。また発電した電力は、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を用いて売電します。

現在、食品廃棄物は日本国内で年間約1,600万トン発生しており、そのうちの約7割は焼却処分されています。一方、国内における廃棄物の最終処分場は、その残余年数が約20年といわれており、新設も難しいことから最終処分量削減による延命対策が課題となっています。また、焼却の際に発生する二酸化炭素についても地球温暖化防止の観点からその削減が課題となっています。

同社は中期経営戦略において、同社グループが解決すべき重要な社会課題のひとつとして「都市廃棄物の効率的処理」「CO2排出量削減」を掲げています。NEFCは、食品廃棄物から得られるバイオガスによる発電(再生可能エネルギー)を行うとともに、処理過程で発生する廃プラ、汚泥などは同社セメント工場で原料や熱エネルギー代替として再資源化する独自の事業スキームを構築しています。このスキームにより最終処分廃棄物はゼロ、CO2排出量の削減が可能となり、最終処分場の延命や地球温暖化防止にも寄与できます。

同社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、持続可能な社会に貢献するリーディングカンパニー」となることをビジョンとしています。NEFCの食品廃棄物バイオガス事業を通して、循環型社会の構築に貢献します。



◆ 会社概要 ◆
社 名 2018年5月30日
代表者 取締役社長 天海泰成
所在地 埼玉県ふじみ野市駒林1033番地1
資本金 資本金100百万円
出資比率 三菱マテリアル株式会社 75%
株式会社市川環境エンジニアリング 20%
コープデリ生活協同組合連合会 2.5%
生活協同組合コープみらい 2.5%
事業内容 食品廃棄物等のバイオガス事業および発電電力販売事業
計画処理量 食品廃棄物40トン/日
発電出力 550kW

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