【イーレックス】
イーレックス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 本名 均)は、ベトナム国における脱炭素社会を推進するため、再生可能エネルギーでかつベース電源となりうるバイオマス燃料事業及び発電事業の検討を開始すると発表しました。
ベトナムは、1 億人規模の人口を有し、経済発展が著しいことから、電力需要が年々増加し続けています。ベトナムの 2020 年の電力需要は、年間 2160 万 kWh でしたが、2030 年には 4910 万 kWh、2045 年には 8770 万 kWh まで拡大すると予測されています。電力需要の著しい伸びが予想される中、ベトナム政府は、COP26 において 2050 年カーボンニュートラルの実現を目指すことを表明しています。
1.同事業の目的
同社は、農業や植林が盛んなベトナムにおいて、未利用のバイオマス資源が豊富に存在すること、さらなる新規バイオマス燃料の栽培・開発が可能なことに着目し、ベトナムにおいてバイオマス発電事業を計画することに至りました。バイオマス発電事業は、天候に左右される太陽光発電や風力発電と異なり、安定的な電力供給源となり、同時に脱炭素社会を推進できるメリットがあります。
また、バイオマス発電事業を通して、農業/植林、燃料輸送、発電所運営などにおける雇用の創出、さらにはこれら従事者の所得向上にも貢献できると考えられます。加えて、国産エネルギーであるバイオマスを利用するため、将来的にエネルギー自給率を高めることにつながります。
2.同事業の概要
ベトナムにおけるバイオマス事業には、上述のようなメリットが考えられることから、同社は、2035 年までに ①既存未利用バイオマスを利用した 1400MW バイオマス発電所新設、②ソルガムを含む新規バイオマス燃料利用による 600MW バイオマス発電所の新設、③既存石炭火力でのバイオ混焼等合計 4.3GW のバイオマス発電をベトナム政府第 8 次電源計画(PDP8)グランドプロポーサルとして商工省へ提出しました。この取り組みにより、年間約 2700 万tの CO2 が削減可能であり、これは 2020 年比約 10%の CO2 削減となります。
今後、発電所ごとに個別に詳細検討を進めます。
3.同事業の付随的効果
ベトナムには未利用のバイオマス燃料が年間約1億 2000 万tあり、加えて新規バイオマス燃料の開発も見込むことができる事から、ベトナム政府と共同で、バイオマス開発 R&D センターの設立を検討していく議論を始めます。R&D センターは、ベトナムにおけるバイオマス燃料事業・発電事業の技術向上を目的としており、ベトナムがバイオマス事業においてアジアのトップリーダーとなることを目指しています。
今後も、同社はバイオマスを中心として再生可能エネルギーを活用した事業を国内外において積極的に推進する事で、地球温暖化の防止と、脱炭素社会の実現に向けて貢献します。

2022/3/31

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