中部電力、和歌山県「有田川バイオマス発電所」の運転を開始

中部電力、和歌山県「有田川バイオマス発電所」の運転を開始

中部電力は、同社が匿名組合出資(注)をする有田川バイオマス株式会社(代表取締役:原見 健也)が、有田川バイオマス発電所の建設工事を完了し、本日、営業運転を開始したと発表しました。

同発電所は、和歌山県有田郡有田川町において、主に和歌山県産の未利用間伐材等を燃料とした、発電出力900kWのバイオマス発電所で、中部電力として初となる木質ガス発電方式を採用しています。

また、同発電所では、発電の際に生じた熱を併設するチップ製造工場へ供給し、燃料となる木質チップの乾燥に利用するほか、隣接する温浴施設へ熱供給を行うことで、地域資源のより一層の有効活用に貢献します。

同社は、同発電所の運転を通じて、脱炭素社会の実現に貢献します。

(注)商法で規定される、独立した事業案件へ複数社(匿名組合員)が出資し、その営業から生じる利益を出資割合に応じて分配する出資形態で、匿名組合員は会社経営における権利および義務を有しません。
一般に、当該事業に関わる取引相手に対し名前が顕れないことから「匿名」と呼ばれます。

【有田川バイオマス発電所の概要】
 所在地    : 和歌山県有田郡有田川町大字西加九鬼126番 他
 発電方式   : 木質ガス化発電
 発電出力   : 900kW
 年間発電電力量: 約650万kWh(一般家庭約2,000世帯分に相当)
 燃料種別   : 木質チップ(主に和歌山県産の未利用間伐材等)
 年間燃料使用量: 約1万t/年
 工事開始   : 2021年7月18日
 運転開始   : 2022年10月13日
 熱供給開始  : 2022年10月下旬予定
 熱供給先   : 有田川町営 かなや明恵峡(みょうえきょう)温泉

【有田川バイオマス株式会社の概要】
 設立     : 2020年2月
 本社所在地  : 和歌山県有田郡有田川町大字修理川字西加九鬼126番
 代表者    : 原見 健也
 事業内容   : バイオマス発電事業、熱供給事業等



有田川バイオマス発電所(左)と温浴施設「かなや明恵峡温泉」(右)
有田川バイオマス発電所(左)と温浴施設「かなや明恵峡温泉」(右)

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