中部電力&川崎汽船、カナダでの「潮流発電事業」の共同開発契約を締結

潮流発電

中部電力株式会社(所在地:名古屋市東区、代表取締役社長:林 欣吾)および川崎汽船株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:明珍 幸一)は、カナダのノバスコシア州におけるイシュカ・タパ潮流発電※1事業について、アイルランドの再生可能エネルギー開発企業であるDP Energyと共同開発契約を締結したと発表しました。

同事業は、日本企業が海外において初めて参画する潮流発電事業であり、カナダ・ノバスコシア州のファンディ湾にて、2023年に1基目の水中タービン発電機の運転開始、最終的には合計3基の設置を目指すものです。

また、Nova Scotia Power Incorporatedとの間で15年間の電力販売契約(530カナダドル/MWh)を締結する予定であるとともに、カナダ天然資源省より同事業に対する補助金として総額約30百万カナダドルを受領する予定です。

なお、同契約は、同事業の開発に対する費用の拠出に限定したものであり、1基目の建設着工にともなう同事業への出資参画については、引き続き検討を進めます。

中部電力は、「ゼロエミチャレンジ2050」の達成に向けての施策の1つとして、海洋再生可能エネルギーの開発にも着目し脱炭素社会の実現に貢献します。

川崎汽船は、環境に関わる長期指針「環境ビジョン 2050」に基づいてGHG排出削減の取り組みを推進しており、自社の脱炭素化推進に加えて、海洋再生可能エネルギーの開発等を通じた社会の脱炭素化支援による、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。

※1 潮流発電: 潮流の運動エネルギーを利用し、一般的には水車により回転エネルギーに変換して発電する方式。

【本事業に関する担当役員のコメント】
中部電力株式会社 執行役員 経営戦略本部 部長(海外事業担当):佐藤 裕紀 氏
本事業はグローバルな脱炭素社会に貢献する次世代海洋エネルギー利用の第一歩になると期待しています。

川崎汽船株式会社 執行役員 LNG、カーボンニュートラル推進担当:金森 聡 氏
本事業を通じてパートナー会社と共に国際海上輸送の分野で培った経験も活かしながら社会の脱炭素化を支える事業の担い手となることを目指します。




◆ イシュカ・タパ潮流発電事業 ◆
所在地 カナダ・ノバスコシア州ファンディ湾(注)内
発電出力 1,500kW×3基(オーストリアAndritz社製)
想定年間発電電力量 約1,700万kWh(一般家庭約5,400世帯分に相当)
運転開始予定 2023年:1基目、2026年:2、3基目
事業許認可 カナダ水産海洋省の承認取得に向け、現在、詳細検討中
(注)ファンディ湾は干満差世界一と言われている地点の一つであり、干満差は最大約16m


所在地詳細
地図


◆ DP Energyの概要 ◆
設 立 1996年10月
所在地 本社:アイルランド
Owner/Director Maureen De Pietro, Simon De Pietro
事業内容 再生可能エネルギー開発事業(風力、海洋エネルギー、太陽光など)

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