東芝エネルギーシステムズ、福岡県・シグマパワー有明のバイオマス発電所の運転を開始

福岡県・シグマパワー有明のバイオマス発電所

東芝エネルギーシステムズ株式会社は、同社のグループ会社で、発電事業の運営を行う株式会社シグマパワー有明(SPAC)が福岡県大牟田市のバイオマス発電所「第二発電所」の運転を開始したと発表しました。同社は、「大牟田第一・第二発電所」(出力各22.1MW)の建設を行ない、第一発電所は昨年12月に既に運転を開始しており、これによりフル運用開始となりました。両発電所の合計発電出力は44.2MWで、一般家庭約7万世帯分に相当する電気を供給します。

同発電所は、2018年11月に、SPACが既に運営する三川発電所(バイオマス発電)の隣接地に建設を決定しました。この後、2019年11月に着工し、約200億円を投じコロナ禍の中ほぼ予定通りに完成しました。建設にあたっては、再生可能エネルギーで地域や社会に貢献する未来に向けて、その想いを「先進・モダン」「安心・安全」「親しみやすさ・わかりやすさ」というコンセプトに込め、施設の内外をトータルにデザインしました。

同社グループは、再生可能エネルギー発電事業を注力分野として位置づけており、同発電所の建設もその一環となります。現在、太陽光6か所、風力4か所、水力1か所、バイオマス1か所の発電所を運営しており、本発電所の完成により、同社グループの再生可能エネルギーによる発電容量は約140MWとなります。

同社は変動性の高い太陽光発電、風力発電等の再生可能エネルギー発電設備と蓄電池等の分散型エネルギーリソースを組み合わせ、需給バランス確保のための発電量予測や、リソース制御を行う「再エネアグリゲーション事業」を推進しています。今回運転を開始した大牟田発電所も他の当社グループの発電所と同様、再エネ電源の一つとして同事業における活用を検討し、事業間のシナジー効果の創出を図っていきます。

同社は、エネルギーシステムの価値を向上させるインフラサービスを提供することで、持続可能な社会の実現に貢献します。



◆ 大牟田第一・第二発電所の概要 ◆
発電所名 株式会社シグマパワー有明 大牟田第一・第二発電所
発電所所在地 福岡県大牟田市新港町
発電方法 バイオマス発電
発電規模 22,100kW×2
主燃料 PKS(ヤシ殻)
運転開始 2022年1月11日
(第一:2021年12月3日、第二:2022年1月11日)

注:PKS(Palm Kernel Shell):アブラヤシの果実の種の殻の部分。油を絞った後に廃棄物として残るものを有効活用しています。 


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