食事をするとき、日本人であれば、「いただきます」と言って手を合わせます。また、食事が終われば、「ごちそうさまでした」と言って、手を合わせます。
この「いただきます」や「ごちそうさま」は、私たちが生存するために動物や植物の命をいただくことへの感謝の言葉です。常に心を込めて言えているかは疑問ですが、時には、「動物や植物の命をいただいていること」に思いを寄せることがあるはずです。
また、昔だと、お米を一粒でも残してしまえば、「お百姓さんに申し訳ない」と、お爺さんやお婆さんに叱られたものです。それは、お百姓さんが一生懸命に育てたお米を粗末にしてはいけないという教えです。
加えて、「いただきます」や「ごちそうさま」は、みんなで食事ができるようにお金を稼いでくれている「お父さん」や「お母さん」への感謝の気持ちや、食事を作ってくれた人への感謝の気持ちを表すものでもあります。
このように、食事では、いろんな感謝の気持ちを込めて「いただきます」「ごちそうさま」を多くの人が口にしています。
しかし、エネルギーに対してはどうでしょうか。
私たちは、エネルギーなしでは生きていけません。エネルギーは食料と同じくらいに、私たちの生活に欠かせないものです。
それなのに、エネルギーを利用すときには、誰も手を合わせることもなければ、「ありがとう」と口にすることもありません。まるで、エネルギーが、空気と同じように、目の前に当たり前に存在するものだと思ってしまっています。
確かに、エネルギーの生成には、動物の命を奪うことはありません。しかし、多くの人達のいろんな努力の末に私たちがエネルギーを利用できていることは間違いありません。
灯りを付けるとき、エアコンを付けるとき、シャワーを浴びるとき、エレベーターに乗るとき、車や電車に乗るとき。そして、いつものようにスマホを触るとき。
たまには、心の中で「いただきます」と言っても罰は当たらないと思います。誰が聞いているわけでもありませんが、その思いが大切なのではないでしょうか。

2022/3/20

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