伊藤忠、FCトラック対応・福島県本宮インターチェンジ水素ステーション事業に参画

伊藤忠、FCトラック対応・福島県本宮インターチェンジ水素ステーション事業に参画

伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡田賢二)は、同社と伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井敬太)が、日本エア・リキード合同会社(本社:東京都港区、社長兼CEO:ヴィルジニー・キャヴァリ)の建設するFCトラック対応の「本宮インターチェンジ水素ステーション」事業に、2021年2月に3社間で締結した「水素バリューチェーン構築に関する戦略的協業」の覚書に基づく協業の一環として参画すると発表しました。同水素ステーションは、福島県本宮市のエネクスフリート(※1)本宮インターCS(※2)の隣接地に2レーン化された設備を持つ水素ステーションを建設するもので、24時間365日営業を行う日本初のFCトラック対応(※3)の水素ステーションとして、2024年前半の開所を予定します。

同水素ステーションを設置予定の本宮市は福島県中通り地域の中部に位置し、首都圏からの日帰り圏にして東北の玄関口であり、東北自動車道などの交通の要衝でもあります。また、福島県では、Commercial Japan Partnership Technologies株式会社(CJPT)主導で「電動車普及に向けた福島・東京でエネルギーマネジメントシステムの構築・社会実装」の実証事業が実施される予定であり、同ステーションでは、同実証事業の一部の参加企業への水素供給を実施する予定です。

同水素ステーション開設は、2025年までに水素ステーションを320ヵ所開設し、FCV(燃料電池自動車)を20万台普及することを目標とする経済産業省の「水素・燃料電池戦略ロードマップ」のアクションプランに沿うものです。また福島県は水素をエネルギーとして生活や産業に利活用する水素社会の実現に向けて様々な取り組みを進めており、今回の水素ステーション開設はその一環として位置づけられています。

なお、今回の水素ステーション建設にあたっては、経済産業省の「燃料電池自動車の普及促進に向けた水素ステーション整備事業費補助金」及び福島県の「福島県水素エネルギー普及拡大事業補助金」を活用し建設します。

今後も3社はFCトラックの利用が見込まれる幹線道路沿いにおける大型水素ステーション建設の検討を継続するほか、伊藤忠エネクスの顧客基盤とエネルギー流通体制、伊藤忠商事の生活消費関連分野におけるネットワーク、日本エア・リキードの水素製造及び供給のノウハウを活かし、水素市場の開拓を推進していく方針です。

伊藤忠エネクスグループは、引き続き日本の物流を支えると共に、今後はFCトラックの普及、そして水素インフラの拡充など、あらゆる事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献します。

※1 伊藤忠エネクス100%子会社
※2 カーライフステーションの略、伊藤忠エネクスグループが提案する複合サービス給油所
※3 バスや乗用車に加え、小型・大型FCトラックといった商用車への水素供給が可能

【施設概要】
 名称    : エア・リキード本宮インターチェンジ水素ステーション(仮称)
 オープン予定: 2024年前半
 水素供給方式: オフサイト方式
 水素供給能力: 300Nm3/h以上 2系統
 充填圧力  : 82 MPa
 所在地   : 福島県本宮市荒井字狐森2番8(エネクスフリート本宮インターCS隣)
 営業時間  : 24時間
 定休日   : 年中無休
 アクセス  : 4号線下り、東北自動車道本宮ICより福島方面へ700m左側

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