スカートサクション|風力発電所の専門用語

スカートサクション
大林組が開発した、洋上風力発電所の基礎部分を設置するための工法。

スカートサクションは、洋上風車の基礎を、水圧を利用して海底地盤に貫入する技術で、杭を打ち込む方式のモノパイル構造などでは施工が困難な岩盤が浅部に出現する海域でも強固に固定できます。また、利用終了後にはスカート内に水を注入することで、水中に基礎を残すことなく半日で完全撤去できるという特長があります。加えて、水深が40~50mと大水深化し、風車が14MW以上と大型化した場合でも、その基礎部に採用することで、工期・コストを削減することが可能です。

同工法で利用する基礎は、頂版および頂版から下方に伸びた円筒形の鉛直壁(スカート)で構成されており、スカート内からの排水によって発生するサクション(スカート内が静水圧以下になること)を利用して海底地盤に貫入させます。大型の杭打機などが不要なため、無振動・無騒音で基礎の施工が可能です。






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