東芝、新潟県向け地産地消型「再エネ水素ステーション」の運転を開始

東芝、新潟県向け地産地消型の再エネ水素ステーションが運転を開始

東芝エネルギーシステムズは、同社が新潟県向けに納入した地産地消型の再エネ水素ステーション「H2One ST Unit™」が、本日、新潟市内にある新潟交通株式会社(以下、新潟交通)新潟東部営業所敷地内において運転を開始したと発表しました。

「H2One ST Unit™」は、再生可能エネルギーで発電した電力により水素を製造し、FCVに充填できるシステムです。日中の稼働でFCVが約8台注1運用可能な水素製造能力を有し、最速3分注2で満充填が可能です。本システムはコンテナ1台で構成され、補機等の別ユニットが無いため、電気や給排水工事のみで設備導入ができ、工場、港湾、空港やバスの営業所などさまざまな用途に対応します。今回は隣接地に太陽光発電パネル(出力約20kW)を設置し、再生可能エネルギーを利用して水素を製造します。

今回使用を想定しているFCVは、国内では初の小型燃料電池バス注3となります。バスは、毎朝1回水素を充填し、新潟市内の観光スポットなど中心部地域を新潟交通の運行にて走行します。

新潟県は、2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現のため、水素利活用に向けた施策として、カーボンニュートラルなエネルギー由来の水素サプライチェーンの取組みを推進しています。今回、「H2One ST Unit™」が再生可能エネルギーで発電した電力により水素を製造し、FCVに充填できるシステムである点が評価され、導入に至りました。

同社は、水素を“つくる・ためる・かしこくつかう”技術を通し、CO2の排出削減に貢献しています。今後も水素エネルギーを活用した技術・製品を提供することで、地域活性化とともに再生可能エネルギー導入拡大に寄与します。

注1:国内の自動車平均走行距離(23.2km/日)から算出
注2:蓄圧器が満充填の場合。
注3:2022年8月1日時点。本小型燃料電池バス開発事業者である株式会社東京アールアンドデー調べ。


東芝、新潟県向け地産地消型の再エネ水素ステーションが運転を開始
走行する水素バスの写真

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